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Oh, it is dream like days
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(1)
「こう太、あけましておめでとう」
「あけましておめでとう、お父さん」
「じゃーん。お年玉―」
「ありがとう。嬉しいなぁ…貯めておかないと」
「使えよー。貯金は別にしてあるんだから」
「父の日と、お誕生日と、クリスマスプレゼントの為に貯めてるの。お父さんに喜んでもらえるようなの買いたいんだ」
「(デレデレ)」
「そうだ、あのさお父さん」
「んー?」
「姫はじめってなぁに?」
「(°д°)」
プルルルルルルル…ガチャ
「おいコラ聖斗!!お前、うちの子に何教えてんだあぁ!?姫はじめなんて教えやがって!!」
『うっせぇ!!こっちは今まさに姫はじめのまっさい…ぐへぇぇぇぇ!!』
『いい加減にしろやゴラぁぁぁぁぁぁぁ!!』
ピ
「…全く、碌な事教えねぇんだから」
「聞いちゃまずかった?ネットで調べたほうがいい?」
「残念だったな!!森崎くんに頼んで、アダルト関連のページはもう閲覧できないように設定してあるんだぜ!!いつの間にか騎乗位とか調べててヒヤヒヤしたんだぜ!!」
「やっぱり、エッチなことに関連する単語だったんだね…」
「やめろ!そのゴキブリを見るような目で父ちゃんを見るな!!」
「はぁ…聞くんじゃなかった」
「まぁ、聞いただけじゃわからないよな。とりあえず、実践するか」
「何でそうなるのさ」
「だから!!そのゴミを見るような目をやめろ!!」
*
「お正月早々、エエエエエッチなことをしてしまった…」
「ノリノリだったくせに~」
「うっさい!!黙れ!!」
「ホラ、機嫌治せよ。年賀状来てるぜ」
「(ナチュラルに膝の上に乗せるし…)」
「ホラ、垓から来てるぞ。あと、春ちゃんからも」
「本当だ、嬉しいなぁ。垓くん、字上手だね」
「ヒャハハ!!見ろよ、こりゃまた個性的な絵だな。午じゃなくて、なんだこりゃ?象か?カワウソか?」
「あ、これボクが出した奴だ。住所が違うって戻ってきちゃった。翔平の奴、住所くらいちゃんと教えろって話だよね。ねぇお父さん?」
「…」
「(#´∀`)ニコ」
「あ、あ、ここら辺のは父ちゃんのだ」
「…なんで、森崎さんのは『寒中見舞い』なの?」
「森崎くんとこは、身内に不幸があったとかで年賀状出せないんだよ」
「ふーん」
『多分、このハガキが届く頃には、俺は日本にいません。先生のおかげでお給料がすごいことになり、目標金額が軽~く貯まりました。そのお金で俺はハワイにいます。先生、どうもありがとうございますwwww』
「…破っていい?」
「まぁまぁ…。ホラ、間宮さんからも年賀状来てるよ」
『寒さ厳しい日々となっております、お体にはお気をつけてお正月をお楽しみ下さい。私は暖かいハワイに行って日本にはおりませんが、日本は寒いので風邪など召されませんように』
「…破ろう」
「おう」
**
「あー寝正月最高」
「ねぇ、初詣行こうよー。ゴロゴロしてばっかりでつまんないよー」
「えー?明日、また神社で書き初めイベントするんだからその時やればいいじゃんか」
「じゃあ、今日はずっとゴロゴロするの?」
「おう」
「…ボクの膝枕で?」
「おう!」
「その体勢絶対疲れるでしょ?しかも、ほとんど上半身コタツから出てるから絶対寒いってば!!もう、ちゃんと中入りなよ」
「え?ナカに入って?」
「あ゛?」
「イエ、ナンデモアリマセン」
「もう…ちょっと待ってて。なんか毛布みたいなの持ってくるから。上になんかかけてないとまた風邪ひいちゃうよ」
「あー俺の膝枕ー」
「はいはい、ちょっと待ってなさい。ちゃんとかけてあげるから」
「何を?我慢汁?」
「このまま踏んづけてやろうか(#´∀`)」
***
「去年の今くらいなんだよ」
「何が?」
「今くらいに風邪ひいたじゃない?」
「うん」
「そん時に、こう太が垓にデレデレしてるの見て、垓に嫉妬した」
「ハハハ、そうなんだ」
「で、保村達と新年会あったのに、父ちゃん先帰ったの覚えてる?俺な、あん時にこう太のこと好きなんだって自覚したんだよな」
「…そうなんだ」
「パティを好きな時に、他の奴と話してるだけで嫉妬したみたいに、こう太が他の奴と仲良くしてるの見て嫉妬してたことに気づいて、『あぁ、これは恋…!』って思ったんだよ」
「ハハ」
「そしたら、俺ってばすげー気持ち悪いとか思っちゃって、その場で自分のキモさに吐いた」
「えぇぇぇ!?」
「でも帰ってからずーっと悶々してたんだよ。こんな気持ち息子に抱いちゃいけない、でも、こう太が好きすぎて独り占めしたい、みたいな」
「うん」
「で、こう太の笑顔見ると辛いから突き放そうとか思ったけど、それはこう太を悲しませることになったから、自分と闘おうって思った。邪なこと考えないで、良いお父さんになるんだ、って」
「…覚えてるよ。なんか、お父さんずーっと考え込んで変だなぁって思ってた」
「お前可愛いんだもん、結構辛かった。何回押し倒そうかと思ったか」
「か、可愛い言うな!」
「キスしてみたいとか言われて、何の拷問かと思った」
「い、言わないでよぉ…!今思い出すと恥ずかしいんだから…!!」
「ずーっと、真綿で首締められるような日々が続くのかと思ってたんだけど。今、こんな風に何の遠慮もなくお互いを好きって言い合えて、俺すげー幸せ」
「うん…」
「幸せすぎて、『これは夢なんじゃないか』ってたまに思う。今この瞬間は酒飲んで酔っ払って寝ているだらしねぇ俺の見ている夢で、起きたら全部嘘だった、みたいな」
「…バカだなぁ、そんなことないよ」
「父ちゃんバカだからな。だから、こう太に触ってると安心するんだ。今俺がいるのは夢の中じゃなくて、この子が俺を好きだと言ってくれている現実なんだ、って」
「うん…」
「でも、こう太といると夢心地なんだよな。いつまでも、こうしてたいな。ずっと、ずーっと」
「…あのね、ボクまだまだ子供だから、あんまりよくわからないんだけど…」
「ん?」
「…ボクを押し倒して服の中に手を突っ込んでいなければ、すっごくロマンチックだと思うんだけど?」
「…ん?(・ω・)」
「『ん?』じゃないよ!!離れろや!!」
「あ、ちょっと何言ってるかわからないです」
「ちょ…コラ!ひあっ…ん…」
****
「…っていう、初夢を見たんだ」
「ちょっと何言ってるかわからないです」
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