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リンクボタンをクリックすると、一番最初に目に飛び込んできたのは満面の笑みのお父さんだった。その笑顔にビックリしすぎて思わず反射的にウィンドウを消してしまった。
「いや…お父さんのブログだから!当たり前だから…!」
ページを開きなおすと、大きな文字で「祝!ラジオに進撃!」という赤い文字の下に、お父さんと女の人がマイクを挟んで笑顔の写真が画面の中央に出てきた。
お昼のラジオ番組にゲストとして出演したっていう話は、お父さんからじゃなくて垓くんから聞いた。垓くんのお母さんが森崎さんのブログを毎回見ているらしく、リンクが貼ってあったみたいだよと言われた。
ボクはポカーンの顔文字と同じくらい、驚いた顔をしていたと思う。垓くんに可笑しそうに笑われたから。
帰ってすぐお父さんを問い詰めたら、渋々「なんか恥ずかしいじゃんか」と珍しく照れながら答えてくれた。
個展であんなに自分の写真置きまくったのに、お父さんの基準がわからない。
散々しつこく教えて、とお願いしたけど最後までいつ放送したのか教えてくれなかった。
でも落ち着いて考えてみたら、森崎さんのブログから聞くことができるみたいだから森崎さんのブログを遡ればいいんだ。
そして、案外日記はすぐに見つかり、『聞き逃した方はこちらからどうぞ』っていうボタンがあった。
ドキドキしながらボタンを押すと、明るい音楽とちょっと低めの女の人とおじさんの声でタイトルコールが聞こえてきた。
『今日のゲストは書道家の石川飛嶽先生です』
『いやーどうもどうも。石川でーす』
「ブハ!!」
ただ挨拶しただけなのに、ボクは大声で笑ってしまった。
何時もの声よりも、ちょっとだけカッコつけた声を出してる。テンションも高いし、笑い声がいつもよりも大きい。
なのになんか真面目に質問のハガキに答えていたり、『俺の書の世界っていうのはね…』とか語っていて、「自分の流派とか知らないのに何言ってんのさ」とボクはずっと爆笑していた。
その場にいたら絶対ツッコミをいれてた。
だけどそんなボクの笑いも前半だけだった。
『石川先生は男のお子様がいらっしゃるとお聞きしていますが』
『えぇ、今年12歳になります』
『私、先ほどお写真見せて貰いましたけど、カワイイですねぇ。もう、お人形さんかと思いました』
『そうなんですよ!!』
そこからはもうお父さんによる、ボクがいかに可愛くて、頭が良くて、しっかりもので、最近お料理も上手になってきたかということを、熱く熱く語っていた。
嘘は言っていないし、大げさなことも言っていない。
だけど、一々『ホント可愛いんです』とつける。
やめてほしい、本当にやめてほしい。
その場にいたら、頭殴ってでも止めるのに。
ボクは真っ赤になって悶え、もういっそウィンドウ消そうかと思った時、女の人が、『名残惜しいですが、そろそろお時間となりました。先生、最後にリスナーの皆さんに一言お願いします』と促していた。
どうやら締めの挨拶をして終わるみたいだ。
『いつも応援頂き、本当にありがとうございます。沢山の方々に作品を気に入って頂けて、嬉しい限りです。皆様のご声援で私はここまでやってこれたと思います。まだまだ未熟者ではありますが、長い目でお付き合いいただければ幸いです。これからも、石川飛嶽をよろしくお願いいたします』
それまでのバカ騒ぎが嘘みたいに、お父さんは真剣な声でそう言った。
見えていないけど、書道している時の表情で喋っている気がしたし、頭をペコリと下げているような気がした。
ラジオだから声だけしか聞こえてないんだけど、なんとなくカッコイイと思った。
「何聞いてんですかぁぁぁぁぁあぁ!?」
「ピヤァァァァァ!!!」
お父さんは背後から音もなく忍び寄っていたらしく大きな声で叫ばれた。
驚いて奇声をあげるボクの頭はお父さんの両手で掴まれ、グシグシと頭をこねくり回される。
「恥ずかしいって言ったのに!!聞くなって言ったのに!!」
「うわぁぁぁ!!やめてよぉ!!『俺の書の世界って、モノクロで如何にして浮世離れした世界を表現できるかにかかってるんですよ』とか、聞いてないからさぁ!!」
「聞いてんじゃねぇか!!うわぁぁぁぁ!!」
*
お父さんの膝の上に乗せられると、お父さんはボクの頭に顎を乗せてあーぁとため息をついた。
「森崎くんに言って、ページ消してもらおう」
「最後の挨拶はすごく良かったよ」
「…ホント?」
「うん。あそこだけ何回も聞きたいな」
「…そっか」
ボクの首筋に頭をグリグリ押し付けてくるから多分機嫌治ったみたいだ。後ろからギューッと抱きしめてくるから、ボクもお父さんに頬を寄せた。
「あ、忘れるとこだった」
いきなりそう言ってボクを膝から下ろすと、冷蔵庫に歩いて行った。
「バレンタイン」
透明な袋に入って、赤いリボンの小さな袋には、可愛い星型のチョコレートとハートのチョコレートが入っていた。
お父さんはボクの手に渡してくれると、ヘラっと笑った。
「え?くれるの?」
「おう。森崎くんが作るっていうから、ちょっと貰ってきた」
「ありがとう…。どうしよお父さん甘いもの食べないから、ボク何にも用意してないよ…」
「いいよ。俺があげたいと思っただけだから」
お父さんは楽しそうに笑うとお姫様だっこみたいにボクを抱えた。
チョコレートは美味しそうで、嬉しくて食べるのがもったいない気がした。
ホワイトデーにお返ししなくちゃと思うとなんだかワクワクしてくる。
「明日、お父さんの好きなもの沢山作るね」
「あ、それいい。すげー嬉しい」
でも、待ちきれないから明日のご飯をお父さんの好きなものを一杯作ってあげよう。明日がお休みで良かった。
「食べていい?」
「おう。どうぞ」
リボンをとって星型のチョコレートを一個口にいれると、優しい甘さが口に広がる。
「こう太の好きなイチゴ味のが良かったかな」
「ううん、甘いものは何でも好きだから嬉しい。すっごく美味しい。お父さんありがとう」
「へへ、よかった」
嬉しくてほっぺたが緩みながら、今度はハートのチョコを食べようと指でつまんだ。これ食べたら、後は明日食べようかなと思ったら。
お父さんの顔が近づいてきて、ハートのチョコをぱくっと口に入れた。
へ?と思っていたら、「甘!」ってお父さんは顔をしかめた。
お父さんはこたつの上に置いてある湯呑に手を伸ばすと、すぐさまお茶をぐいっと飲み干した。
「…何?」
「いや、こう太が食ってるの美味そうだなと思って」
「じゃあ、一緒に食べる?」
「いい」
欲しいのなら最初から言えばいいのに。しかもハートを食べるなんて。
星型チョコ達の中で、ハート型チョコは二つしか入っていない。味は同じなんだろうけど、それがなんだかピノのハートみたいに特別っぽいなぁと思っていたのに。
ちょっと不機嫌になりながらも、最後のハートのチョコを口に入れた。
リボンを袋にかけ直そうと思ってこたつの上に手を伸ばしたら、お父さんに後頭部を掌で支えられた。
「え?」と驚いていたらお父さんに唇を押し当てられた。
そのまま舌が入ってきて、ボクの口の中で溶け始めたチョコレートを舐めとられた。
舌の上にあったチョコはお父さんの口へと取られていったのに、お父さんの舌がボクの口の中に差し込まれるので口の中にビターチョコの味が広がった。
離れようにもお父さんに頭を掴まれているので離れられなくて、ボクは甘ったるいお父さんの舌に良いように舐められ続けた。
ようやくお父さんの口が離れたと思ったら、ボクの口とお父さんの口の間につーっと糸が繋がっていた。
それを見た瞬間、ボクはパニックになった。
「な、何!?いきなり!?」
「やっぱ、こう太が食ってるの見ると欲しくなるんだよなぁ」
「なんなの!?バカなの!?」
「っつーか、こう太が美味そうなんだよなぁ」
そう言うなり、ボクはゆっくりと床の上に押し倒された。
いくら大きなカーペット買ったからって、リビングは嫌だって何度も言っているのに。
文句を言うために開いている口もお父さんの口で塞がれてしまい、お父さんの舌で口の中を舐められたり、軽く噛まれたりする。
お父さんの舌もチョコみたいに甘くて、何だか不思議な気分だ。
「…って、そうじゃない!!す、するの?」
「するよ?」
「ちょ、チョコ食べながらもうちょっとイチャイチャしたいなぁ…?」
「オッケー父ちゃんに任せろ」
ボクが流れを変えるために甘えてみても、お父さんは袋からチョコを取り出すと、自分の口に入れてボクに口移しでチョコを食べさせた。
「そうじゃない、そうじゃないんだ…!」
「あーダメだな。これは俺へのダメージがでかい」
「じゃ、じゃあせめて…お布団でしよ?」
「二回戦でな」
二回戦って何?
リビングでするのは一回戦ってこと?
ボクがそんな風に固まっていると、お父さんはニンマリ笑ってボクのトレーナーの中に手を入れてきた。
ボクのお願いがやんわりと却下されて、あぁ、多分ブログ見たの根に持ってるんだと思った。お父さんが見るなって言ったのに、ボクが言うこと聞かないで探してしまったから。
多分、今日はお父さんの好き放題されるかもしれないと覚悟を決めていると、チュッと肌を吸われた音がした。
声が漏れる。
お父さんにあっちこっち舐められて、吸われて、変な声が漏れて恥ずかしい。
聞かれたくなくて頑張るんだけど、そのうち頭がボンヤリしてくる。
やっぱりお父さんはおっぱいが好きみたいで、ずっとチュッチュと吸い付いたり押しつぶしたりつままれたりする。
何だかむず痒い感じがして最初は痛いだけだったのに、最近はちょっと触られただけでビクついてしまう。
慣れてきたからかなぁ。
そのうちお父さんの手がズボンの中に入ってきて、お腹の下の方とか太ももを撫でられる。
お父さんの大きな手がボクのアソコを触ってくるのだけは、未だにちょっと慣れないんだけど。
あのおっきな手でいつも頭グリグリ撫でられるんだよなぁ、と思うとちょっとだけ体が熱くなる。
ボクの顔よりも大きい手は、指も長いし結構ゴツゴツしている。
実は、結構、好き。
そんなこと考えていたら、その手がボクの顔に近づいてきて、声を抑えるために覆っていたボクの手を外してキスされた。
なんか甘い匂いがするなぁと思っていたら、お父さんの口の端にチョコレートがついてるのに気づいた。
気づいたら両手でお父さんのほっぺたを挟むと、顔を近づけてペロっと舐めた。
何でボクもそんなことしたのかわからないけど、何となく自然なことだとは思った。
お父さんは甘いものが嫌いで、ボクは甘いものが好きだから。
一回じゃチョコはとれないから、ボクは何度かペロペロと口の端っこを舐めた。
最初ボクの様子にびっくりしていたお父さんだけど、そのうちククク、と低く笑った。
「ヤバい、こう太エロい」
楽しそうに笑うと、ボクのほっぺたに手を当てながら今度は軽くキスされた。
お父さんは近くに置いてあったチョコの入った袋に手を伸ばすと、一個つまみ上げた。
袋のチョコはエアコンがついていて暖かい室内に置いてあったせいか、ちょっと溶け始めていた。
そのチョコがお父さんの手の熱でますますドロドロになる。
何するんだろうと見ていると、ボクの唇にチョコがついた中指を近づけられた。
「舐めて」
えぇぇ?と思ったからちょっと戸惑っていたら、お父さんは笑いながら、「それか、このドロドロのチョコこう太の体につけて舐めていい?」とか言い出す。
甘いもの嫌いだからやらないと思うけど、多分ボクが舐めるまで気がすまないんだろうなとも思ったので、お父さんの手を掴むとドロドロのチョコを舐めた。
甘い匂いと甘ったるい味、大好きなお父さんの指を舐めていると思うと、段々変な気分になってくる。
「いいなこれ、すげー興奮する」
ボクを見るお父さんの目がちょっとギラギラしてくる。
怖いとは思わない。そんなお父さんもカッコイイと思ってしまうから、ボクは手遅れかもしれない。
…ううん。
チョコを舐めきってもお父さんの指を舐めるのがやめられないから、ボクはもう手遅れなんだ。
「オッケ。もうこれくらいでいいよ」
おデコにチュってされてから、お父さんに下着ごと下を全部脱がされた。
ちょっと反応している自分のアソコをモロに見てしまって、恥ずかしくなって目をつぶった。
それを怖がってるんだと勘違いしたみたいで、お父さんに優しい声で「怖かったら目つぶってていいからな」って言われた。
違うよ、って言おうと思ったけど、お尻の穴をさっき舐めた指で触られたことに驚いて変な声が出てしまい、慌てて口を塞いだ。
チョコの匂いと、イチゴの匂いの消しゴムみたいな甘ったるい匂いが部屋の中がいっぱいになって、頭がクラクラする。
どこに置いてあったのか知らないけど、イチゴの匂いのするドロドロの液体みたいなものでお父さんにお尻を解される。
長くて太いお父さんの指三本がボクの中をあっちこっち擦ったり、奥まで突かれたりと好き勝手動く。
その度に、ぐちゃぐちゃっていう変な音が自分の、しかもお尻の穴なんかから出ていることが恥ずかしくて逃げたくなる。
だけど、長い時間そうされていると頭がぼーっとしてきて、イチゴの匂いの液体をいつの間に置いたのかを問い詰めようとか考えてたのに、どうでもよくなる。
このお尻を慣らすのは本当に長い。
その間に気持ちいいっていう感覚は何回もやってきては去っていくんだけど、なんていうかちっちゃな波みたいで、大きな波がまだ来ていない。
大きな波がこないと一回だしちゃったけど、ずっとこのままで苦しい。
その波が来てくれる方法はわかっているんだけど。
恥ずかしすぎていつも言うまでに何回も覚悟を決めなければならない。
「お、おとうさん…も…いいよ…」
ボクのほっぺたにキスしてくれているお父さんのほっぺたを両手で挟んでそう言うと、お父さんは優しく、だけど意地悪く笑って「何が?」って言った。
その言葉にボクの方がびっくりした。
だって、何時もだったらこう言えば来てくれるから。
ボクが戸惑っていると、指がボクのナカの気持ちよくなるところを触った。
「ひぁ…!やっ…そこやぁ…!」
「父ちゃん、具体的に言って欲しいなぁ」
「あ…あ…あっ…」
具体的って何?
ボクの、お尻に、お父さんの…。
無理、無理無理無理…。
「や…おとうさん…ムリぃ…」
「こう太の口で聞きたい。言って?」
「やぁ…」
頭を横に振って嫌だと伝えても、お父さんは良いよって言ってくれない。
やっぱりまだブログのこと怒ってるのかな。
大笑いしてるの見られたとか?
頑張って言ってみようかと思って口を開けてみるけど、恥ずかしすぎて声が出なかった。変な声は出るのに。
怖いわけじゃないのに涙が出てくるのがわかる。
なんの涙か自分でも分からないでいると、暖かい舌の感触がしてボクの涙が舐め取られた。
「ごめん、また意地悪しすぎた」
何時もの苦笑いと違って、ちょっと困ったような、照れくさいような感じで笑ったおとうさんに胸がドキンと大きく跳ねた。
そのまま優しく囁くような口調で「愛してる」って言ってくれて、耳にキスされながら、指が引き抜かれた。
「こう太」って、名前を呼ばれた瞬間、お父さんがボクのナカに入ってきた。
指なんかよりも大きくて熱いものが入ってきて、掌をギュッと握って痛みに耐えていたら、お父さんが掌を重ねてくれて指を絡ませて握ってくれた。
「父ちゃんが入って嬉しいのはわかるけど、力抜いて、な?」
耳元でそう言われて、恥ずかしくて余計に力が入ってしまう。
ゆっくりだけど、お父さんは奥まで到達したみたいで大きく息を吐いた。
ボクとお父さんは今繋がっているんだと思うと、待っていた大きな波が来てくれたことと、お父さんと一つになっているということで大きな満足感に包まれる。
「辛い?」
お父さんの問いかけにボクは首を横に振って否定した。
辛くなんてないのにまた、なんでかわからない涙が溢れてきたのでお父さんの指が拭ってくれた。
「…おとうさんは…きもち…い?」
「あぁ、すげー気持ちいい」
「…よかった」
心の底からホッとした。
お父さんが気持ちいいと言ってくれるなら嬉しい。
痛いのも苦しいのも全部吹き飛んでしまう。
ずっとこうしていたい。
「ヤバい、こう太すげー可愛い」
そう言うとゆっくりとだけど、お父さんが前後に動き始めた。
その度にグチュ、ヌチュっていう音が耳に入ってきて恥ずかしい。
だけど、そんなの気にならないくらい、気持ちいい。
「あ、あっ…おとうさん、おとうさん…」
「こう太、可愛い。こう太」
「あのね…で、でるかも…」
「じゃあイく、か、イっちゃうって言ってみ?」
「いく?」
「そ」
そう教えられた瞬間、お父さんの動きがちょっと強くなった。
それが激しくて壊れるんじゃないかと思うんだけど、びっくりするくらい気持ちいい。
「おと…い…イく、イっちゃうよぉ…!」
「良いよ、イっちゃえ」
「やぁ…イっちゃ…ぁうっ!」
ギリギリまで引き抜かれたと思ったら、一気に奥まで突かれた。
その衝撃で頭が真っ白になって出してしまった。
全部がお腹にかかったような気がしたけど、そこからはよく覚えていない。
だけど、お父さんに抱っこされているような安心感に包まれて、泣きたくなるくらい幸せだと思った。
*
「おぃーす、聖斗」
「ちゅぃーす。おっさんどうだったよ?」
「いやーすげー楽しかった」
ニヤニヤ笑う俺の背中を聖斗が「きめぇ✩」と軽く殴った。
何ていうか、ちょっとテンション上がりすぎた。
言葉攻めってほどじゃないだろうけど、卑猥なことを言わせようとしたり、「イく」と「イっちゃう」を教えてしまったり、こう太は媚薬なんてもん俺が服用したなんて知らないのに、「お布団でしよ?」なんて可愛いこと言っていいのか?言いのんか?と思っただけで、興奮した。
媚薬は怖いなぁ(棒読み)
「つーかさ、オレウィキペディア先生で調べたんだけどチョコレート自体にも媚薬効果あるみたいなんだな。チョコっていうか、カカオに」
「うわ、お前何調べてんだよ。ひくわー」
「うっせぇな!勉強家と言え!!」
怪訝な表情の俺をまたグーで軽く殴ったので、俺も軽く殴り返してやった。
でも、ちょっとだけ良い事を聞いた。
何となく昨日のこう太も積極的だったのは、そのせいだったのかな。
しばらくおやつにチョコレート買ってやるかな。
「…おっさんチョコ買ってやろうとか思ってるだろ?」
「思ってるけど?」
「いや、ドヤ顔で言うなし」
「ところで、お前の方はどうだったよ?」
「聞いてくれる!?」
聖斗はマシンガントークで七瀬くんにチョコを渡した時の様子を事細かに語りだす。
それを軽く流しながら、こう太のためのチョコレートを何処で買うだけを考えていた。
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