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写真部の部員たち
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「ゴールデンウィークの合宿先を賭けて、人生ゲームすんぞー!」
入ってきて早々、部長の西村先輩が言い出した。
先輩は人生ゲームを部室の奥の棚から取り出してくる。
これは写真部恒例の合宿先の決め方なのだ。
歴代、皆強制参加でやってきた。
「もう1ヶ月後だからなー」
準備をしながら一人一人の希望地を聞いて行く。
「俺は小笠原諸島な。2年は?」
話を振られたので、答える。
「僕は城崎温泉です」
ついでレンも口を開いた。
「軍艦島」
長崎にある、明治に建てられた炭鉱所。
今は無人島になっていて、観光客用に定期船が出てるんだっけ。
そういえばレンは前々から廃墟を探索したいと言っていた。
「1年は?」
それを聞いて年下の島くんが調子よく喋る。
「俺ディズニーがいいです!」
島くんの特徴は、とにかくイケメンなところ。
身長も高く、女子からはモテる。
というか、このクラブ事態に顔の整った人が不思議と集まっているのだが。
その中でも、飛び抜けてコミュ力が高いので女子受けがいい。
今は部の中で、僕と一緒にtwitterやホームページなどの広報担当をしている。
ちなみに、僕と島くんは写真部にはいるが技術が未熟なので、今は被写体としての役割が多い。
「却下、コンテストで著作権に引っかかるだろうが」
「ミッキー系写さなきゃいいんですよ!それにSNS用のファンサにもなるじゃないですか!」
「確かに一理あるな…。でも島、9割型遊びたいからだろ」
バレたかと顔をしかめる島くん。
「夜景も街並みもサイコーですし!いいじゃないですか!」
最後の悪あがきに、苦し紛れの言い逃れをする。
仕方ないな、と部長は折れた。
「そういえば副部長はいないんですか?」
「ああ、アキラは今日親のアシスタントだとよ」
副部長であるアキラ先輩の母親は、名の知れた風景画のカメラマンだ。
近々個展を開くからと、今日はお手伝いらしい。
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