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異質な存在
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月曜日、いつも通り学校に登校すると、入って早々女の子達に取り囲まれた。
レンはメンドくさそうにしている。
色んな質問や話をかわしながら教室に入ると、今度はケントや男子軍団に連行され質問責めにされた。
多分今頃、島くんも同じ目に合ってるのだろう。
溜息が出そうになる。
「ぼんのサイン貰ったか?」
「テレビで見たぞ、どんだけ昨日稼いだんだよ!」
レンは机に着くなり、僕に男子の興味の的を押し付けてそうそうに机に突っ伏して寝てしまった。
もしモデルの仕事を引き受けたら、こんなお祭り騒ぎじゃ済まないだろうと思うと鳥肌が立つ。
一体、世の芸能人達はどんな壮絶な人生を経験しているのだろう。
そこで救いのチャイムが鳴り響く。
心底僕はホッとした。
昨日、スカウトの話を受けた後、部長やアキラ先輩に相談した。
アキラ先輩曰く、「学生のうちからスポンサーが付くことはかなり強力なバック」とのこと。
今後、レンの写真家としての知名度を上げることも考えたら、非常に良い機会。
でも、レンは何も言わなかった。
ただ。
夜、寝る前に「ハルがするならやるけど」と一言。
やった方が彼の為になるとは思う。
僕もレンといれるならそれでいい。
でも、それが仕事となると今までのラフな感じでなくなってしまうのではないかと不安なのだ。
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