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千春side、にじゅうなな
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「確かに、こんなに熱が出てるの、お正月以来かな」
「………え?」
「………え?…あ!それ、俺だったか!」
俺の言ったことにキョトンとする千里に
慌てて付け加える
そうか、9歳のお正月で千里が寝込んだ時は
俺、千夏の時だった
あの時も大変だったなー…
一緒に初詣行こうって言って、千里の家で待ってたのに一向に来ないから
部屋に入ったら、倒れてるんだもん
今回と同じ姿勢で、笑
慌てて、千里の両親叩き起こして
一緒に看病したなー…
「千春、おいで」
手招きされるので近寄ると、グイッと手を引かれてポスンッと千里の胸へと落ちる
ドキーンッと身体が緊張で固まり、動けない
「千春。背中向いて」
耳元で声をかけられ
そろそろと言われた通りに動く
顔、赤いだろうから後ろで良かった
ドキドキしながら千里の次の言葉を待ってると
「っ……!!」
後ろからギュッと抱きしめられた
「千春……」
千里が俺の名前を呼んでる…
久しぶりに聞いた俺の名前。
それは、何よりも嬉しくて
……でも、
その重い口調からこれが良いことばかりではないことを知る
「………ごめん」
謝りの3文字。
分かってるよ。あなたの言いたい事。
「……何が?」
それでも、あなたの口から声から聞きたい
ギュッと身体にまわっている千里の腕を掴む
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