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〜雷牙side〜
流鬼と雷にぃが電話をしている頃俺は一馬さんが入れてくれた紅茶を飲みながら読書をしていた。
雷にぃ遅いな・・・。
「雷牙様、
紅茶のおかわりはどうですか?」
「あ、いただきます。
今日の紅茶はアッサムですよね?
とっても美味しいです!」
俺の家で出てくる紅茶は大体一馬さんが育てた茶葉が、多い。
自家製だからか美味しいし、入れ方も上品で優雅だ。
「正解でございます。
紅茶は気持ちを落ち着かせる効果もあるので入れさせていただきました。
なにが考え込んでおられたようですが、私で良ければお話しください。」
ニコリと笑いお茶を入れてくれる。
「・・・一馬さん。
雷にぃには言わないでよ?」
「かしこまりました。
ということは、流鬼様と学校で何かあったのですね?」
鋭い・・・。
俺は今日あったことを全て一馬さんに話した。
「そうでしたか・・・
雷牙様はどうされたのですか?」
「・・・・嬉しいけど、
前の流鬼を知ってるからまた浮気に走られたらと思うとどうしていいのかわからないし・・・」
「それでも雷牙様、流鬼様が好きなのですよね?
私はこの家で執事をするとき、時雨様に一目惚れをしました。
時雨様がご結婚をされたのを見たときは私もやめようと思いましたけど、時雨様が『俺の子供をお前に託したい。面倒を見てやって欲しいんだ。お前にしか頼めないことなんだ』と、その言葉はとても嬉しかった。だから私は今もこうして執事をしているのです。
浮気をされ、また心が折れそうになったらここに戻って私とお話をしましょう。
愛しているのに、側にいられない方が、悲しくはありませんか?」
その言葉がぐさりと心に刺さった。
俺は心で思うよりも行動の方が早かった。
「・・・一馬さん、俺たちの家まで送ってもらえないですか?」
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