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名前も知らなくて、逃げ出したかと思ったら泣きだしたりして、つくづく僕ってダメなやつだと思う。
「茜」
目、見れない…
「…ごめんなさい」
自分の情けなさに、思わず謝ってしまう。
「…ふふっ、なんで謝るのさ」
すると、廣川くんは僕を抱きしめて耳元で囁いた
「僕のこと、もっと教えてあげる」
声と一緒に耳を掠めた息があつい
教えてほしい…。
何から何まで叩き込んでほしい。
「そんなに物欲しそうな顔、しないでよ」
「し、してません…!」
「はいはい、かわいいよ。今日は僕と遊ぼうね。」
「へ…?」
僕は廣川くんにそのまま手を握られて、ひょいひょいと教室へと連れて行かれてしまった。
教室に着くと、凛は僕を見るなり廣川くんへ駆け寄って「さすが廣川!!」なんて言ってたから、多分廣川くんが凛にここで待っているように言ったのだと思う
『 遊ぼうね。』
ずっと、その言葉だけが頭に響いていた
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