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創消世界 6
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わかった…
わかったぞ…
「ハハッ…ハハハハッ…アハッ…!!!」
そうだ…
やっと気付いた。
どうして僕の周りの人々は消えるのか。
どうして男は家に入って来れたのか。
どうして男は消えないのか。
どうして僕が望めば、世界が消えるのか。
すべて、創りものだったんだ…
僕が大切にしてきた人も
この男も
DISAPPも
この世界を…
僕が創ってしまったんだ。
なんてことだ…
「私は、君が求めた理想だ」
この男は、僕が消えない人を求めたその結果だったんだ。
僕の妄想だ。
だから消えない。僕のそばにいてくれる、たったひとりの運命の人。そう見えた。
それだけだ。
気付けば、少年と男は、何もない空間に立っていた
「僕は、ずっと寂しかったんだ。」
「うん。」
「でも」
「うん。」
「寂しい世界を創ったのも、僕なんだ。」
「うん。」
「もう一度キスをして」
少年と男の唇が触れた瞬間
世界は消滅した。
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