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「咲夜君、おはよぉ!」
「咲夜君今日もかっこいいねぇ!」
「ねぇ、お昼は一緒に食べよーね!」
朝から鬱陶しい。
何が「咲夜君〜♡」だよ。
気色わりい。
そんな気持ちをぐっと堪えて笑顔で対応する。
「おはよう。みんな今日も可愛いね。」
俺はある都立高校の2年生。
「よぉ、咲夜!最近学校来てないけど大丈夫なのか?」
そう声を掛けてきてくれたのは仲里 悠。
中学校からの友人。
「うん。大丈夫だよ。ちょっと体調崩しちゃっただけ。」
「そ、そうか!無理するなよ!」
「うん。ありがとう。」
こうやって俺はいつも優しい人に漬け込んでしまう。
夢のセブンティーンなんて言葉、俺にはもう必要ない。
来週から入院。
必死で泣き叫んだって無駄。
俺の寿命はあと2年。
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