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ハチミツで濃厚に
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トンットンットンッと耳にいい音が響く。
顔だけ上げると、シュンが何か作っていた。
立つときの姿勢がいい。さっき、
階段で受け止めた時に思ったけど、
腰がすごく細かった。
もし、将来結婚したらこんな感じなのかな。
…。
「あ、ハチミツ…エリック、ハチミツとって。」
変な考えを消すためにシュンに言われた
ハチミツを取るためガタンッと立ち上がる。
「はい、ハチミツ。」
「さんきゅ…、!」
戸棚からハチミツを取りだし
台の上にコトンと置く。
改めて本当にシュンは細いどれくらいなのか、
確かめるためにシュンを抱き締めた。
まくられた袖から覗く白く細い手首に綺麗な手。
白い肌には黒のカーディガンが映えた。
「なにしてんだよ」
んー?と言いながらも離れようとはしなかった。
シュンも、この2ヶ月で俺に対して
警戒心もなくなってきたし、抱き付かれるのを
当たり前だと思い始めている。
「なぁに、それ。」
「ホット・チョコレート」
フワリと部屋に香る甘いチョコレートの匂い。
シュンもいつも、チョコレートのような
甘い匂いをしていた。
「いい匂い。チョコレートってシュンの匂いだ」
本当は今すぐにでもこの細い首に噛みつきたい。
チョコレートみたいな味がするのかな。
そんなことをしたらさすがに怒るだろうし、
しょうがないから肩に頭をグリグリとする。
「おい…いい加減離れ、…ろ」
火を消したシュンが首だけ後ろを振り返ると、
その唇にキスをした。
「んッ⁉」
チュッ……
昨日の不意討ちより格段に長いキス。
「…!お前、なにしてっ⁉」
相変わらずの反応を見せるシュン。
涙目で睨んでくるけれど、それは逆に
俺の中の何かを掻き立てるものがあった。
「シュンがエロくて」
「はぁ?お前も刻んでやろうか?」
やばい、目がガチだ。
今にも掴みかかってきそうな勢いのシュン。
やられる…そう思ったのと同時に
入ってくる人影が見えた
「はいはーい、ただいまぁシュン」
相変わらず緩い登場のルイ、そして─
「また会ったねお姫様」
「お前!?」
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