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学校生活5
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「本日も姫に悪い虫がつかぬよう、お守りいたします!」
先陣をきってそう叫ぶのはラグビー部の主将で親衛隊隊長の3年生、権田原さんだ。
太い眉に太い腕。厚い胸板にがっしりとした脚をアピールしながら、雪を見つめる。
はっきり言って気持ち悪い。
ちなみに権田原さんはゴリラに似ている。
「も~大丈夫ですよ~。僕のことは爽ちゃんが守ってくれるので!」
雪は俺の背後に周って俺に抱きつく。
雪は俺より20cmほど背が低いので、権田原さん及び他の親衛隊のメンバーからは雪の姿は見えなくなる。
俺は全員から思いっきり睨まれた。怖い。頼むから睨むのは1人だけにして欲しいし、額に青筋を浮かべるのは勘弁してください。
雪は俺の背中に隠れながら、肩を震わせて笑っていた。
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