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秘密(新said 3)
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「こんにちは、新くん」
のぞみと入れ替わるようにやってきたのは、
道宮 陽日(みちみや はるひ)先生だ。
色素の薄い髪が太陽に透ける。
にっこりと笑顔を浮かべる先生の手にはクマのぬいぐるみ。
「道宮先生こんにちわっす!」
「最近よくお迎えに来てますね。学校終わりですか?」
目まで色素が薄い。茶色い瞳が俺を写す。
最初こそ金髪の高校生の俺に警戒していた先生だが、今ではすっかり談笑までできるようになった。
「はい。親が忙しくて!のぞみどうでした?」
「いい子でしたよ。今日折り紙でチューリップを作ってくれて、ほら」
黄色いエプロンの胸元には赤いチューリップの折り紙。
まだ歪な折り目だが、それすらも可愛い。
俺は親バカならぬ兄バカかもしれない。
しばらく先生と話していると、エンジン音とともにスクーターが園内に入ってきた。
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