アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
立ち入り禁止の生徒会室。
-
廊下をふらついていると、
一葉「咲夜くん?」
生徒会会計の一葉先輩がいた。
そういえばみんな先輩呼びなのに静さんだけさん付けだ。
ちょっと大人っぽいからなぁ。
先輩っぽくないイメージある。
咲夜「先輩!生徒会室ってどこですか?」
一葉「生徒会室は一般生徒立ち入り禁止だよ?」
咲夜「…そうなんですかぁ。あのー、清都先輩探してて。」
一葉「ん?鳴海?…そういうことならじゃあ、特別に僕が許可してあげよう。」
咲夜「ありがとうございます!」
一葉先輩は右手で頭を撫でてくれる。
ん?これは先輩チビって言いたいんですかね。
とりあえず僕は先輩の左手を取って握った。
あれ?
先輩の手は何故か震えてる。
でも暖かい。
一葉「さ、咲夜くん?」
咲夜「震えてるね。怖いこととか悲しいことがあったのかな。よしよし。あ!先輩、手は真実を表すんですよ。おばあちゃんの教えなんです。」
先輩の手を撫でた。
すると震えが止まる。
もしかしたらこの人は大切なものがあるのかもしれない。
一葉「咲夜くんは優しいね。だからみんな君が好き。」
咲夜「??」
一葉「なんでもない。よし、生徒会室に着いたよ。」
見た感じは結構広そう。
それに高級そうな扉。
明らかに他の扉とは違う。
コンコンと扉をノックして入った。
咲夜「失礼します。清都先輩いませんか?」
舞「一般生徒は立ち入り禁止だぞ?それに鳴海は今いない。」
一葉「僕が許可しましたー。」
舞「まぁ、余程の事情でもあるのだろうし。一葉がいいっていうならいいだろう。」
ところで清都先輩はどこにいるのかな。
ここじゃないなら屋上?
静「咲夜くん。相変わらず綺麗な瞳ですね。」
静さんはいつも同じこと言ってる気がする。
咲夜「またそれですか〜?確かに、目の色違いますけど外人だって同じ色ですよ?」
静「日本人で黒髪だから珍しいんです。そして純真無垢。濁りのない色。」
今生徒会室にいるのは、この三人らしい。
会長さんと静さんと一葉先輩。
目が純真無垢ってどういうことかなぁ。
勉強できるのにわからない。
咲夜「会長さん!清都先輩どこにいるか知りませんか?」
舞「鳴海ならここにいなかったら多分まだ寮。サボりだからな。そういえばお前授業中だぞ?」
咲夜「僕授業免除あります。」
舞「そうか。ブラックカードだしな。」
咲夜「それで!清都先輩に会える方法知りませんか?」
舞「多分お昼には屋上にいるはず。なんでそんなに鳴海に会いたがる。」
咲夜「昨日、失礼なことしちゃって謝りたいんです。あとお礼も言わないとダメで。」
舞「そうか。」
会長さんはそのまま仕事に戻ってしまった。
僕もお昼まで待つことにして、教室に戻ることにした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 46