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次の日、俺が目を覚ますと
もう12時を回っていた
昨日はなかなか眠れず
ずっと泣いていた
そのせいか
目が痛々しいほどに腫れ上がっている
手の傷も
一応手当てはしたものの痛い
今頃、みんなは学校だろうか
俺は行く気になれず、休んでしまった
何もしたくないし
誰にも会いたくないから
完全に俺は
無気力になってしまった
紘から電話が何件か
かかってきたが
俺は出る気になれず
無視し続けている
ごめんな…紘…
失恋すると…
人はこんなにも無気力になってしまうのだろうか
胸が苦しくて…締めつけられる…
張り裂けてしまいそうだ…
好きだ…好きだって…
心が叫んでる…
でも、もう終わったんだ
俺の初恋は…
最悪な形で…
幕を閉じてしまったのだ
琉衣に嫌われてしまった…
顔も見たくないって…言われてしまった…
あの時の琉衣の鋭い目が
忘れられない…
あんな琉衣…
初めて見た…
「…嘘つきで…ごめんな…」
天井を見ながら
俺はそう呟いた
「…琉衣…」
何度も…何度も…
俺は愛しい人の名前を呼んだ
でも、返事が返ってくる事は
なかった…
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