アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
必然2
-
【陽人】
俺の悩みなんてたかが知れてる
夏生を抱きながら、頭の隅には千秋がいる
そんな状態でSEXしても、満足出来るわけがなかった
「陽人……?」
「千秋が欲しい…ダメなんだ、千秋が忘れられない」
後ろめたいのは嫌になるほどわかっている
それでも欲しかった…
「陽人…俺は…」
悲しそうな目を向けられる
どんなに哀れに思われたっていい
もう限界だった
夏生が嫌いになったんじゃない
だけど…だけど…
「俺、嫌われた?…千秋…」
例えばそうでも、もう自分を誤魔化すことなんて出来なかった
「俺が…好きなの?」
好きだよ…好きだ、もう止まんない………
ゆっくりと顔を近づける
一瞬後ろにそらしたけれど、俺のキスからは逃げなかった
千秋の髪に両手を差し込み、押し付けるようにキスをする
舌を入れようと唇にあてると、徐々に隙間ができる
「…は、ふぅ…ん、ぁ…はぁ…はる…と…」
唇を舐めるように吸い付くと、自ら舌を差し出しておねだりをする
なんだよ…千秋、もう俺、止まんないよ?
「千秋が欲しい…いい?」
唇を離して、向き合った
「陽人…俺……も…好きだよ…でも…ぁっ……」
言い終わる前に押し倒した
熱くなった自身を押し当てて、我慢出来ない状態を確認させる
「…や…陽人…俺を…どうすん…の?」
潤んだ瞳から一筋の涙が伝う
俺じゃ…ダメなの?
「千秋だって…俺が欲しくなっただろ?」
お願い、欲しがって…じゃないと俺…無理やり抱いて傷つけてしまうよ…
祈りのような時間が俺を追い込んでいく…
お願い………
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
149 / 172