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31th October midnight Ⅱ
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声を出さないと恐怖に飲み込まれてしまいそうになり、咄嗟に声を出した
白雪『誰か…誰か…居ないの…?』
「ほらほら
こっち
キミがモトめる
タノしいセカイ
ブキミなセカイ」
ふと、後ろに冷たい空気が流れだしどこからともなく不気味な歌が流れ出した。
主人公『ここは…ここはどこっ?!
貴方達はだれ?!どこにいるの?』
どこから歌っているのか、はたまた誰が歌っているのかわからなかった。
だけど、ひとつだけわかったことがある。
「きみには
ミえないミえないの?
ほらほらこっち
さぁはやく」
風は出口だろうか、光がある場所から吹いていた事だけはわかったが、怖いものは怖い。
この歌を最後まで聞いたらどうなってしまうのだろう。
光があるその先には何があるんだろう。
もと来た道を戻ろうと震えた足を逆の方向に向かせた。
「なぜなぜ
モドル
さてどこに?
さぁさぁ
はやく」
さっきまで冷たかった風が急に生ぬるい風に変わった途端
自分はなにかに呪われたように歩きだした。
何の躊躇いもなく足は前に進んでいく。
森の中程まで来たのだろうか足になにかが絡み付いているような感覚に陥った。
自分は必死に進む方向を変えようとしても変わらない。
その光に向かって歩きだした。
「こっち
こっち
こっちだよ
きょうの
いけにえ
おとこのこ」
生ぬるい風がまた冷たい風に変わったのと同時に不気味な歌が止んだ。
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