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合コン会場からさほど離れていない焼肉店に、にやにやしながら白川が現れた。
「拓真、ごめん」
「いいってことよ」
「え、それだけ?」
あまりにもあっさりした謝罪に息吹が驚くと、白川が小銭を渡してきた。
「あ、息吹、これ、お釣り。由正の分は自分で徴収してね」
「忘れないうちに今、払いますよ」
「いや、ちょっと待って。白川、幹事でしょ。いいの。そんなあっさり、雰囲気ぶち壊した人、許しても」
「許すも何も」
白川と由正が視線を交わし、にやりと笑う。
「いつものことですから」
言葉を継いだのは由正だった。
「え……じゃあ何……いつもあんな失礼なことしてるの」
「相手が失礼ならば」
「や、ちょっと……反省なし?」
「あーっていうかね、作戦なの。女の裏表って、俺らとなんか違うじゃん。どうせならいい女と付き合いたいじゃん。で、おっぱいあったらどうでもよくなっちゃう俺らじゃどうにもわかんないからさ、いっつも由正に判定頼んでるの」
「じゃあ、さっき謝ったのは……?」
「いつもなら拓真が執り成して、その状態を見ながら女を選んでるんですけどね。今日は途中で出ちゃいましたから」
「じゃあ何。俺が悪いの」
「いんや。そうでもないよ。あの後、悪口合戦だったからね。男どもは逃げてきちゃった!」
「白川……」
もう何を言えばいいかわからない。
息吹の無言をどう思ったのか、白川が覗き込んでくる。
「息吹、怒ってる?」
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