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急いで荷物をほどいて、私服に着替えた
早く会いたいな
リビングに向かい、豪華なソファーを見つめた
「来たか」
「翔、繭!会いたかったよー!!」
「燕羽、泣くな!」
「あれ?楓さんは・・・」
「寝ている」
「そっか、残念」
「翔、話がある」
「氷龍、何?」
「楓の部屋に挟んだメモの事だが」
「うん、見つけたら殺す!」
「いや、それが・・・」
そう言って、メモの話を翔達に話した
「燕羽が?」
「うん、楓さんのファンかと思って・・・もしかして俺何かしたのかな」
「顔を覚えてるか?」
「顔・・・そう言えば」
「思い出したのか?」
「あれは多分、うさぎ」
「うさぎは僕が全員退学にしましたが」
「首輪をしているうさぎは退学になったけど、外している奴らもいるよ」
「マジか」
「うさぎが楓に興味なんかないだろ?」
「そうだけど、心変わりしたのかなって」
「お前・・・天然じゃなければ殺してたぞ」
「えっ、何でさ」
俺、何か悪い事でもしたのかな
すごく怖い顔してるし
「あの、ごめん」
「燕羽は悪くないですよ」
「そうだな、ごめん」
「ううん、もしかして何かあったの?」
「お前は悪くない、その事を頭に置いて話を聞け」
「わかった」
意味が分からなかったけど、翔の話を聞いて自分を責めた
「ごめんなさい、俺がっ」
「だから、お前が悪いわけじゃない」
「だけど、俺がメモを挟まなければ楓さんは」
怪我をする事は無かったはず
俺のせいだ
「燕羽、自分を責めるのはやめて下さい、楓は無事なのですから」
「でも」
「めそめそするな!もういいって言ってるだろ」
「うん」
「と言う事は、うさぎの残党がまだ学園に潜んでいると言う事ですね」
「まぁ、それは後で片付ければいい」
「うん」
俺は黙って話を聞くしかなかった
「燕羽」
「うん」
「お前、食事とか作れるか?」
「作れるよ」
「掃除とかは?」
「得意!」
「じゃ、明日から食事と掃除を頼んだぞ」
「うん!頑張る」
「空いた時間は好きにすればいいからな」
「楓さんには会えるの?」
「繭が許せばね」
「まだダメです」
「わかった」
怪我をしているんだから仕方が無いよね
「食料とかはキッチンにあるから好きに使え」
「わかった」
「じゃ、解散!」
俺はそのままキッチンに向かい、食材を確認した
「キャビアにトリュフに牛肉の塊・・・」
野菜もあるし、当分食料には困らない
調味料も高そうなものばかり
オーブンや石窯まである
「ちょ!水槽かと思ったらこれはいけす?」
伊勢海老、あわび、かに、さざえ、後は魚が沢山
「神様、さばく勇気を下さい」
じゃ、明日の朝ご飯はフレンチトーストにしよう
繭君は甘党だしね
「燕羽」
「繭君、どうしたの?」
「楓のモーニングはサラダを多めにお願いします」
「了解です!」
「本当によかったのですか?」
「もちろん!」
「帰りたくなったらいつでも言って下さい」
「帰るのはみんなと一緒です」
「ありがとう」
繭君はまだ敬語だけど前より話しやすくなってるような気がした
「あっ、翔!」
「ん?」
「人生ゲームしようよ」
「お前、そんなものまで」
「ふふっ」
「今日は遅いから明日な」
「わかった」
みんなの顔を見て安心した
楓さんも早く良くなるように野菜とかたくさん食べてもらおう
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