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波の音で目が覚めた
風が気持ちいい
「楓、起きてる?」
「うん、おはよう」
「食事持って来た」
「ありがとう・・・って野菜が多いような」
「食べてね」
「うん」
明らかに野菜の量が多い
スープにも野菜がたくさん
「いただきます」
「いただきます」
おかしいな
気のせいかな?
「繭」
「何?」
「繭はフレンチトーストなのに俺はおかゆ?」
「楓はまだ怪我人」
「おかしい」
「気のせい、早く食べてね」
「・・・・・・・」
消化にいいおかゆは納得出来るけど、野菜はどうなの?
仕方なく、スープを一口飲んだ
「あれ、美味しいかも」
「うん」
繭はあいかわらずリスみたい
返事をしながら食べてるし
「シェフを?」
「燕羽が来た」
「え?そうなんだ」
「うん」
「燕羽が作ったの?」
「うん」
「食べられるんだね」
「信じてるから」
「そっか、よかった」
繭の口についた粉砂糖をそっと手で拭い、舐めた
「甘い」
「・・・・・・・・」
「ふふっ」
「楓、糖分禁止」
「繭からの摂取は?」
「・・・・・・それはいい」
「よかった」
そう言って微笑んでいると、繭からキスをされた
「甘いね」
「うん」
「でも足りない」
「スープが冷める」
「猫舌だから」
今度ははちみつを垂らし、キスをした
舌を絡め、甘いキスを続けた
「繭はキスまで上達したね」
「当たり前」
「クスッ」
「どうして笑うの?」
「愛されてるなって」
「愛してるし」
「うん」
「もう冷めたよ」
「わかった」
繭はまた食べだした
見ているだけで満足してしまう
「楓も食べて」
「うん」
こんな生活もいいな
でも、これはつかの間の夢なんだろうな
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