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対面、そして脱走
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翌日、何故か上山家は全員揃ってリビングにいる。
てっきりいるのはパパとママだけだと思ってたからびっくりしている。
はる姉までいるし……。銀杏と優奈はいいにしてもなんではる姉がいるのか謎すぎるわ。はる姉仕事……あれ?まぁいいや。
「篠宮くん……だっただろうか」
「はい、篠宮光琉です。息子さんとお付き合いさせていただいております」
私が全員揃っているとに驚いていると話が始まっていた。いけないいけない。
「あ、ああ……瑞希……俺はどうしたら……」
こういう時くらいシャキッとするのかと思ったらしないのね。
「知らないわよ。あなたが自分で会いたいって言ったんでしょう?私は反対なんてしてないし、寧ろよろしくなんだから!」
「あ……うぅ……ちょっと1人にさせてくれ……」
パパが寝室に駆け込んだけど大丈夫なのかしら?
まぁいっか。いつものことね。
「光琉くん?だっけ。ごめんねぇ。勇志さん紅葉のこととなるとつい過保護になっちゃうから」
困ったものねとママが笑う。
「あ、あの!」
妹の優奈が声を出した。
「なあに?」
「光琉さんはいろ兄をどうして好きになったんですか??チビだしオネエだし、将来子どもが欲しくても男だから産めないし」
優奈の言葉が私の胸にグサッと刺さった。優奈に悪気がないことはわかってる。ただ純粋に気になっただけ。だけど……子ども……そうよね、私男だから産めないのよね……。みーくんならきっといいパパになる。でもそれを壊してしまうのは私の存在。
「紅葉を好きになったきっかけは楽器だよ。コンクールで紅葉が吹いてるのを見て一目惚れした。いや、音に惚れた。最初はね。でもね、顔を見るとすごく可愛くて、その後声を聞くことが出来てね、あ、この子まじで可愛いって思ってさ。奇跡的に高校が同じになったからつい告白しちゃった」
あ、すごい照れるわねこれ。
「俺は別に子どもが欲しいわけでもないから、いや子どもは好きだよ?だけど子どもがいなくても好きな人がいればいいかな?って思って。オネエなのはそこまで問題でもないし。俺の知り合いにオネエがいてね……」
苦笑いをしながら喋るみーくん。
みーくんって初対面の人と普通に話せるのね。羨ましいわ。驚くべきコミュニケーション能力。これなら将来困らないわね。
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