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Side 父
紅葉、なんでこんなことしたんだ。幸せそうにしていただろう?ご飯中も思い出し笑いなのか笑ったり顔を赤くしたり。光琉くんのことを考えていたんじゃないのか?確かに最近は暗い顔をしたりもしていたがお前の周りにはたくさん人がいるだろう。少しは頼ってやりなさい。
そんなことを思いながら応急処置を施し病院に連絡をする。応急処置と言っても血を止めるくらいしか今出来ることは無いのだが。ただその血が止まらない。幸い切ってからそこまでは経ってないみたいで血の海にはなってはいるが色がそんなに濃くない。だからと言ってここで悠長にしていてはいけないのだが。
「パパ!来たよ!」
「ああ、ここまで誘導してくれ」
「うん!こっちです!」
「上山病院に向かってくれ。連絡ならしてある。俺はそこの院長だ」
「わかりました!」
「10代男性腕から大量出血。血を止めようとしたのだが中々止まらない。多分血管を切っている」
「はい!同乗されますよね?」
「ああ」
紅葉、そんな簡単に死なせないからな。死んだら悲しむ人がたくさんいるのを覚えておけ。目が覚めたらお説教だ。俺はあんまり怒るのは得意じゃないんだがな。それから、それから……悩みを一つずつ解決していこう。どれくらいあるのかわからないけど全部解決して本当に幸せになろう。
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