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slum/ber/num/ber
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事後。
俺のベッドで2人きり。
なのに、志麻くんは先に寝てしまった。
ずるい。
いつもいつも、ぎりぎりまでやって、欲しい物は何もくれない。
中途半端な悪い人。
せ「・・・っ、」
ねえ、あの女は誰?
涙が溢れてきた。
馬鹿みたいだと思った。
嘘だってわかっているのに。
志麻くん、寝てるんやろ?
じゃあ、僕からこういうことしてもいいよね?
志麻くんの手を握る。
強く、強く。
きっと、俺の知らない女も握ったことがあるのだろう。
そう思うと、余計に力が入った。
泣きながら、彼の手を握りしめる。
せ「・・・嘘つき・・・。」
嘘でもいい。
本当の愛じゃなくていいから、お願い。
この手だけは離さないでいて。
窓から見える三日月は妙に鋭利で、俺の心を突き刺した。
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