アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
re/cou/p
-
志麻side
愛する人に別れを告げられて1ヶ月後、頭数合わせの合コンに連れて行かれた。
飲むのは好きなのだがタイミングがタイミングだったので、憂鬱だ。
かと言って、テンションが低いのは場を壊しかねない。
いつも通りを保った。
A「あ、そうそう、志麻。」
し「ん?」
俺を引っ張ってきた友人が声を潜めて話しかけてきた。
A「人数合わせで連れてきた奴もう1人いるんだよ。知らねえやつだと思うけど仲良くしてやってくれねえ?」
し「え〜・・・。」
A「頼む!俺今日本命来てるんだよ・・・!場の雰囲気悪くしないためにさあ・・・!」
し「はいはい、分かりましたよ。」
A「ありがと!!」
し「え待って、そいつ遅れてんの?」
A「あぁ、仕事が長引いたらしいぞ。」
a「へえ!あともう1人の方ってお仕事頑張ってるんですねー!そういう男性好きです!」
明らかに嫉妬を狙った女の子がそう言った。
A「えーー!!まじ?俺も仕事頑張ってるよー?」
a「えーほんとかなぁ?」
くすくすと細い肩を揺らして笑う。
媚びた声に匂い。
俺はそんなのよりも──
「すみません遅れましたー!ここで合ってます?」
し「・・・え?」
訝しげに俺の事を見る、大好きな人がそこにいた。
「・・・・・・志麻・・・くん、?」
し「せ、センラ、、?」
A「え?何?知り合い?」
友人の声ではっとなる。
し「お、おう!大学の時ちょっとな」
せ「久しぶりですねー!」
し「久しぶり、!」
初めて見る、絵に書いた様な愛想笑い。
a「センラさんって言うんですかぁ?」
せ「あぁ、あだ名です。みんなもそう呼んでくれてええよ?」
b「あ〜!関西弁だぁ!素敵♡」
a「高身長でイケメンで仕事できるなんてすごいですね!」
c「タイプかも♡」
口々に女の子たちがセンラを褒める。
せ「いやぁ・・・どうも」
嬉しそうな彼。
し「・・・。」
せ「?何か?」
見すぎてしまった。
し「何もないよ、ただあの頃よりもかっこよなったなーって思ってん。」
せ「!!・・・そうかなあ?」
明らかに一瞬驚きを見せた。
またすぐに営業スマイルを向けられたが。
その後はセンラが女の子の質問攻めにあい、友人Aは失恋に終わった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
59 / 95