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re/cou/p
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会計が済み、あとはお持ち帰りする人はして、解散する時間だ。
a「・・・ねえ、志麻さん?」
し「え、はい?」
a「あの・・・この後って・・・空いてますか?」
酒の匂いに混じって香水の甘ったるい匂いがする。
し「え、・・・あぁ、」
a「あの・・・家まで送って欲しいんですよねぇ・・・ほら、私もうふらふらですし・・・」
腕を組まれ、胸を押し付けられる。
計算され尽くした角度で俺を見上げる。
a「ねえ、お願い・・・」
せ「しーまくん!」
し「え?」
せ「ごめんねー!俺、久しぶりに会った“友達”とお話したいからさ、返してもらってもいい?」
a「え、あ、えっ、、と、、」
し「ごめんね。ばいばい。また今度会えたらね。」
どうやら彼女は本気で俺を狙っていたらしく、酒に酔った顔をさらに赤くして手を緩めた。
彼女の腕からすり抜けてセンラと別の店へと向かう。
し「・・・。」
せ「・・・。」
し「・・・ひ、ひさしぶり・・・」
せ「別に未練とかやないですから。」
し「ぅえ、あ、う、うん、わかってるよ。」
強調された“友達”の言葉。
俺はそれがわざとに思えてしかたなかった。
し「センラ。」
せ「何ですか?」
し「俺女嫌いやねん。」
せ「・・・はっ?」
し「いや・・・トラウマ?っていうか、んー・・・。」
せ「・・・まあ、飲みながら話しましょや?」
これはもしかしたら神様がくれた最後のチャンスなのかもしれない。
あの時の、本当のことを話す、最後の。
し「うん。」
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