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re/cou/p
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インターホンを鳴らしてセンラが出てきた時、彼は安心したような目をした。
し「いやー昨日ごめんなー!途中で話し終わっちゃって・・・寝落ちしちった♡」
俺の目の前には愛したい人がいる。
俺を愛してくれている人がいる。
だから嘘をついてしまった。
本当のことを言おうと思って、ちゃんとキスマークも全部恥ずかしいけど隠さなかったのに。
せ「ええよ、志麻くんも疲れてたんやろ?ごめんな俺こそ。あんな時間に電話して。」
し「全然!むしろ電話して!!」
それしかセンラとの時間を作れないから。
優しいセンラはそう言うけれど、センラの声がどれだけ俺を癒してくれるかわかっていない。
でも、最近は癒しなどではなく、センラに「好きだ」と伝える為のものへと変わっていっていた。
大丈夫だ、心配しないでって。
伝わっていないかもしれないけれど。
俺はセンラが大好きだ。
せ「・・・・・・はぁ・・・」
ふいにセンラがため息をついた。
きっと呆れられている。
わかっている。
でも今更引き下がる訳には行かない。
し「どしたん?」
せ「えっ?」
焦ったようにこっちを向くセンラ。
その表情に気付いていないように急かす。
し「何もないんやったら行くで!」
せ「あ、ちょ!」
俺は彼の手首を強引に引っ張って家から連れ出した。
どうか俺を笑ってくれ。
不器用な俺を。
センラがしてほしいことをしてやれない俺を。
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