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俺らの恋愛。
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高校生の夏休みって、暇だ。
最も、そんな事を考え出したのは勿論高校生になってからだけど。
連絡…基、遊ばないかと誘ったのは、幼馴染兼恋人。
俺はもうそれこそ小学生の頃からあいつが好きで。
いつから恋愛感情で見るようになったかと訊かれれば、ぶっちゃけ謎。
夏休み前に、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、それこそ罵られる事覚悟で告白して、
ついでに、
「俺もずっと好きだった…」
とかって愛のセリフ聞いちゃって有頂天全快で付き合うことになった。
都内某所で待ち合わせ。
あいつは、俺が30分早く着いても待ってる。いつも。
どんだけ期待してんだよとか思いながらも、いつもと同じデートコース。
本屋行ってファミレスで休んで家まで送る。それだけ。でも、それが俺ら。
いつもと同じ本屋に入る。
あいつはいつも読んでる漫画の新刊にまっしぐら。いやもうホント猫並みに。
俺はバンドやってるのもあって音楽雑誌漁り。
我ながら音楽馬鹿だなと思うけど、こればっかりは性分。
結局俺は何も買わずに、あいつが好きな漫画本を買って店を出た。
が、しかし。
ファミレスの前に、いつもと違う場所を指定されたのは、公園。
いつもと違う様子に、一瞬、別れ話か?…と、不安を煽られる。
こいつの希望で、ブランコに腰掛けて話す事にした。
10分もそうしていた頃、
「……ねえ」
唐突に沈黙が破られた。
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