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玄野 夏樹の心情
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俺は昔からカッコいいこうちゃんのことが好きだ
何をするにも動じずみんなを引っ張って行く姿はなんとも頼もしく、何も持ってない俺から見れば憧れの存在
憧れが恋愛に変わったのはいつ頃だっただろうか
あの夏あいつに出会わなければ何かが変わっただろうか
あいつと初めて対面した時
こうちゃんとあいつが一緒にいるところを見て心がざわついたのを今でも覚えている
もう嫌な予感しかしなかった
こうちゃんの目はあいつしか捉えてない…
俺を見て欲しい
こうちゃん!俺を見て!
心の中でどんなに願っても届かない…
あいつは2週間くらいこっちの方に住んでいた
自然と俺たち3人の中に入り、自然とこうちゃんの横に居座り、こうちゃんの視線を独占し…
あの頃の俺は苛立ちしか感じなかった
俺の頭の中がぐちゃぐちゃで毎日ドス黒い感情が湧きたちあいつを見るだけで腹が立った
そんな2人を見るのに耐えられなくなりいつも遊んでた場所に行かなくなった
涼からは心配されたが無視した
用事があってたまたまいつもの遊び場の前を通りかかった時に
こうちゃんとあいつが2人きりでいたところを目撃する
そして口づけしているところを見てしまった
耐えられなくなりその場から逃げた
その後どうなったかはわからない…
苛立ちが抑えられなかった
家に帰って物を壊したり、部屋を荒らしまくった
それでもスッキリしない
なんで俺じゃないの!なんで!
ずっと一緒にいたのは俺なのに!!!
憎くて、悔しくて、恨めしくて
羨ましくて、
涙が止まらなかった
………………………
中学に上がると健康診断を受けて自分がα、β、Ωかを検査した
俺の結果はβだった
そしてこうちゃんはα…
なんで俺ばっかりこんなに不幸なんだ!
こうちゃんがαだったら俺はΩが良かった!
そしたら夜中に部屋に侵入してヒートを起こさせて番になれたのに!
どうしてβなんだ…
誰かがこうちゃんと番になるところを見てられない!許せない…
今はあの憎くて嫌いなあいつもいない
あいつは自分の故郷に帰っていった
あいつがいなくなってから
こうちゃんは中学に上がると急に素行の悪い連中と連んでいた
俺と涼とも目も合わせず話さなくなった
気にせずに話しに行ってみる
素行の悪い奴らがいつも集まる空き室へと1人で行く
俺はこうちゃんがそこにいたから怖くなかった
「夏樹ちゃん可愛いね?ほんとに男の子なの?チンチンちゃんと付いてますか?」あはは…
「夏樹ちゃんはもしかしてΩ?俺たちを誘ってるのかな?」
こうちゃんの周りにまとわりついている変な奴らは俺に絡んでくる
馬鹿にするようにあざ笑う
「うるさい!黙れ…俺に近づくな…」
俺はしかめっ面で睨みつけた
「あぁ?なんだこいつ!生意気っ!」
「やっちまおうぜ!」
相手はカチンときたのか両腕を押さえつけられた
「っ!?キモい手で俺に触んなっ!!!」
精一杯抵抗したが体格差がありすぎてびくともしない
そして殴られたり、蹴られたりした
大勢に囲まれ、服も脱がされた
あはは…
「なんだよ…βかよ!つまんねー」
「Ωだったら俺たちの性欲奴隷にでもしてやろうと思ったのになw」
胸糞悪い笑い声が響き渡る
屈辱でしかなかった
「なぁ、煌からも何か言ってやれよ…」
こうちゃんの名前を聞いただけでもピクッと身体が反応する
「興味ねぇ…俺に付きまとうな」
こうちゃんの表情は冷たかった
こちらを全然見ようともしない
「っ!こうちゃん!なんで…俺のこと見て話してよ…」
昔は優しかったこうちゃんはもういなかった
きっとあいつのせいで変わってしまったんだ…あいつだけは許せない
「キモっ!」
「こいつあれか?ストーカー??はははうけるわ笑」
俺をあざ笑う声が聞こえたがまったく気にならない
こうちゃんだけの言葉がほしい
「なぁ、夏樹……俺のこと好きなのか?」
するとこうちゃんは俺のことを見下ろしながら冷たい表情で見つめてきた
やっと俺を見てくれた
それだけでも嬉しかった
「…そうだよ!…ずっと好きだった…
俺のこと好きにしていいよ!何してもいい!
だから俺のこと見てよっ!俺…βだけどこうちゃんの番になりたい!」
俺は涙目で訴えた
「ヤバ…こいつ頭イかれてるわ!怖っ」
さすがの不良どもでも引いていた
引きつった顔が見える
俺は気にせずこうちゃんだけを見つめる
ぐっと押さえつけてた奴らもそ俺を開放してきた
するとこうちゃんは静かに言い放った
「…お前らどっか行ってくれ…2人だけで話したい」
俺の心臓は高鳴った
こうちゃんと2人きりに……!
「へーい!了解」
「じゃあまた後で」
周りの奴らは指示に従いそそくさと部屋から出ていった
一気に部屋の中は静かになる
「こうちゃん…俺…」
顔が赤くなってくる
2人きりになるなんて久しぶりで嬉しい
「足開いて俺の前でオナニーして見せてよ…
俺のこと好きならなんでもできるだろう?」
すると急に表情を変えず言い出してきた
この目に見つめられるとゾクリとする
身体が火照ってくる
「うん…わかった……
ハァ…んっ…こうちゃんのためなら何だってするよ…」
躊躇いもなく俺は全裸になり自分の股間を弄り、尻の穴に指を入れて見せた
四つん這いになり見えやすいようにする
「あっ…んっふ……あっこうちゃん…」
こうちゃんに見られてるだけで興奮する
「っ…んっ
こうちゃんも気持ちよくなりたくない?
おれぇ、うまいよ?」
俺は精一杯に誘ってみる
ズボンに手をかけチャックを下ろし、こうちゃんの大きなそこを咥えた
抵抗はしなかった
嬉しい…俺のことを受け入れてくれたような気がした
涙が出てくる…
「勝手にしろよ」
そこを舐め回しこうちゃんの膝の上に乗っかり
だんだんとたってきたそれを俺の中に入れた
やっぱりこうちゃんも男だからたってきた嬉しい
そして乗り気になったのか
その後は体勢を変えて普通にセックスをした
気持ちいい……
この日から俺たちは性欲を満たす関係になった
この関係に愛情がなくても
俺は嬉しかった
……俺は誰よりも
こうちゃんのこと愛してるからね………
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