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後輩との勝負が長引いてしまい、門限を過ぎてしまった早紀はどんな顔をして帰ればいいのかと不安になりながらも電車に揺られていた。
徐にスマートフォンを開くと、ニュース速報が表示されていた。
"巷区で殺人事件。またもやkillersによる犯行か"
「また…こいつら何人殺せば気が済むんだ。」
ぼそりと呟くとスマートフォンを閉じて電車を降りた。
"お前の家も危ないんじゃねぇの"
ふと、クラスメイトの言葉が頭を過ぎった。
まさかそんなはずは無いと思っているのに、自然と走り出していた。
「俺の家は設備も万端、いくらプロの殺し屋でも忍び込めるはずない…!」
急いで家のドアを開けると、リビングへ走った。
「父さん、無事ですか…!」
リビングには誰もいなかった。
「…!」
何者かに肩を掴まれた。
恐る恐る振り返ると、そこにいたのは英二郎だった。
「と、父さんすみません…部活が長引いてしまって」
「全く、そんなことでは私の会社を継ぐことは出来んぞ。部活に行くのは週2日にしろ。」
不機嫌そうに早紀を睨んでそう言った。
「そんな、俺には部活が何よりの楽しみで…」
「文句は聞かん。早く風呂に入れ。」
言った直後、英二郎が倒れた。
「父さん…?」
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