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目を覚ますと、いつもの部屋だった。
泣いたまま龍の胸の中で眠ってしまった後のことは何も覚えていなかった。
早紀は目の腫れを感じ、洗面所に行こうとした。
しかし、起き上がると同時に後ろから何者かにしっかりとホールドされてしまった。
「!?...え、あれ今日はいるんだ...」
驚きつつも振り返ると珍しく寝ていた龍がいた。
「...予定ないからな。今日は俺に付き合え」
眠いからなのかいつもとは違う様子の龍に違和感を感じながらも早紀は大人しく頷いた。
が、ぐるりと視界が回り気づけば間近に龍の顔があった。
「...え、ちょっ...なに...?」
「大人しくしねぇと殺すからな」
状況が理解できないが不安を感じた早紀は嫌な汗をかきつつ龍から逃れようとした。
顔を掴まれた直後、唇に柔らかい感触があった。
「ん...!?」
離れようとじたばたと暴れるが、全身を押さえつけられて身動きが取れなくなってしまった。
視界に映るのはいつもとは違う表情をした龍だった。
しかしその視界すら暗くなり、何も見えなくなってしまった。どうやら布団を被ったようだった。
「...っはぁ...」
ようやく唇が離されたと思えば、反射的に開けた口の中にぬるりとした生暖かいものが侵入してくる。
「んっ!...んっぁ」
次第にそれが舌であるということに気づき必死で拒絶するも、恐ろしくもどこからか溢れるとてつもない気持ちよさに違和感を覚えた。
何も見えず動けない恐怖と、癖になりそうなほどな快楽が入り交じり、生理的な涙が流れた。
何度も何度も口付けは続き、口端からはだらしなく涎が伝っていた。
ようやく口が離れると、乱れた呼吸を整えつつ龍を押し退けた。
「お、俺は男だぞ!!」
顔を真っ赤にして早紀は洗面所に向かった。
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