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うらさか3
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浦田side
「あっ…坂田!」
坂田がトイレに行ってしまった。
坂田がいないと寂しい…なんて言えねーよな。
すると、まーしぃが呟いた。
「センラ、もしかして坂田…」
「まーしぃ、今のは結構アレ…でしたね」
え?何!?坂田どうしたの??
「坂田がどうかしたの!?」
俺が尋ねると、センラが立ち上がった。
「ちょっとトイレ行ってきますわ。」
え!センラもトイレ?
「じゃー俺もぉ」
「えええ!まーしぃも!?」
俺が驚くと、まーしぃが笑った。
「冗談冗談。俺はうらたんと恋バナでもしますかー。」
え、ちょ、恋バナ!?
もーなんなんだよ!
坂田side
俺はトイレに行くと言って立ち上がったが、
…トイレどこやねん!
別にトイレに行きたかった訳では無いから、しばらくドリンクバーの所で過ごすことにした。
アイスコーヒーでも飲もうかな。
ちょっと苦いコーヒーを飲むと、さっきのうらさんの表情が頭をよぎった。
うらさんの事が好きだ。あんな顔、俺の前以外でするなよ…。
でも、そんなこと、うらさんには言えない。
俺にそんななんて勇気ない。
俺は…弱虫だ。
どうすればいいんだよ…
アイスコーヒーを一気に飲みほしたそのとき。
「さかたんも悩んでますねぇ。」
センラマンが俺の隣に並んだ。
「わっ!?何でいるんだよ?」
「ただトイレに行っただけや。別にさかたんのこと迎えに来た訳やないよ。」
なんだこいつ。
一人にしてくれよ…。
でも、センラマンは話続ける。
「うらたんのさっきの顔ー、可愛かったと思わん?」
思うに決まってんだろ!やっぱりセンラマンも思ったのか…。
「…。」
「あんな顔見たら、誰でもキュンとしちゃうと思うねん。センラもちょっとキュンときちゃったかも…」
「!!」
センラマンがやけに“キュン”を強調させて言った。
そーだよな。
もしかして、こいつもうらさんのこと…!?
センラマンは、俺の心を見透かしたように笑って、こう言った。
「今、うらたんまーしぃと二人きりやで。あんな顔見ちゃったら、まーしぃも“キュン”としちゃうかもしれへんなぁ」
!
うらさんってそんなに人気なんかい…!
俺は空っぽのグラスを持ったまま早足で席に向かった。
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