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6.Remote control*②(リクエスト)
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ハルに腕を引かれて、コンビニへ向かう。歩いて5分程のところにそれはあるが、近づくにつれて行くのが億劫になっしてしまう。
「ん?どうして止まったの?」
「やっぱり…嫌だ…こんなこと、止め…」
「約束破るの?」
「っん…あっ…止めっ!」
少しでも反抗的な態度を取ればスイッチをいれられてしまう。
ここは取り敢えず謝って、何事もなく用事を済ませてすぐに帰った方が自分のためかもしれない。
「帰りたいんだったら帰ってもいいよ。ここでスイッチ最強にして止めてあげないけど」
「そ…なの…あっ!んん…ごめ、ごめん…なさい」
「いい子。まだ弱と中にしかしてないから、頑張って耐えてね?」
その言葉を聞いて絶望する。まだスイッチは強にもなっていないのに、既に俺は限界だ。
コンビニに着くと、やはり何人かの客がちらほらと見える。ハルの服の袖を掴んで後について行き、ハルの様子を窺った。
「お前…なにしにきたの」
「んー?あんまりコンビニとか使わないから、何があるのかなーと思って」
「…早くしろよ」
「それを決めるのは勇也じゃないよね?」
「んっ…あ…ごめ…っ」
店内で変な声を出してしまい、顔が熱くなっていく。周りに人がいてもハルは容赦なかった。
一度振動を止めてからまた歩き始める。
「じゃあ、勇也にお使い頼もうかな」
「はぁ…?」
「俺は近くで見てるから」
「そんなの無理に決まって…んっ…んん!」
「できるね?」
口を押さえながら何度も首を縦に振る。ようやくその動きが止まると、ハルは俺に耳打ちするように小声で話しかけた。
「アイス四種類、好きなの選んで。それとコンドーム三つ、薄さは勇也の好みでいいよ。最後にレジで会計と一緒にソフトクリーム買ってきて」
「何でゴム三つも買わなきゃなんねえんだよ…」
「一個じゃ足りないでしょ?…それとも、勇也はナマでするのが好き?」
「そんなわけねえだろ!…くそ」
笑顔で、行ってらっしゃいと言わんばかりにハルに手を振られる。買い物カゴを取って、早速コンドームが陳列されている棚に行く。
アイスを先に取るとおそらく溶けてしまうので、こうする他なかった。
「どれだよ…」
自分にしか聞こえない声でポツリと呟く。後ろには漫画を立ち読みしている青年がいた。
棚には0.03〜0.01などの様々な種類のコンドームがある。
何となく薄い方を買っていくのは気が引けるので0.03の箱を手に取ると、後から肩を叩かれて身体がビクッと跳ねる。
「勇也、それだと俺きつくて入らない」
「お前かよ…驚かすな…あっ」
スイッチが入り、手に持っていた箱が転がっていく。ハルはそれを見て俺から離れていった。耐えられなくてその場にしゃがみこむと、目の前の誰かに声をかけられる。
『あの、何か落としましたよ……あっ』
先程立ち読みをしていた青年の足元に転がったようで、心優しいその青年はわざわざそれを手渡そうとしてくれた。
しかし、その渡そうとしたモノを見て徐々に顔を赤らめていく。青年だと思っていたが、かなり童顔でウブそうな高校生なのか大学生なのかわからないといった見た目だ。
その青年は、そういうものに慣れていないのか顔を赤くしたままフリーズしてしまう。
かくいう俺も、それを買おうとしていたことが青年に気づかれてしまい顔が熱くなる。さっさと受け取ろうと手を伸ばした。
「あ、すみません…ありがとうございま…あっ!」
受け取ろうとした瞬間、また中のものが動き出す。
急に声を上げた俺に驚いて、青年は心配そうにこちらを覗き込んだ。
『え…だ、大丈夫ですか?お、お腹とか痛いんですか?』
「気に…しな…で、くださ…んんっ…」
店内で蹲っているだけでも恥ずかしいのに、声が抑えられない。ハルを睨みつけると、また振動は止まった。
青年の手から先程のものを受け取り、棚に戻して素早く0.01の方をカゴに三つ放り込む。
もう恥ずかしくて青年の方は見たくないので、そのままアイス売り場へ直行した。
この辺りには人がいないのでほっと一息つくと、スイッチが入れられた。
「あっ…ん…んう…うっ」
あまり大きな声を出すと聞かれてしまう。なんとか耐えようとするが、今回は止まる兆しが見えない。
また床にしゃがみこんで動けなくなると、ハルがこちらへやって来た。
「どうしたの、早く選びな」
「んっあ…これ、止…め…あっ!」
「声出したらバレちゃうよ、ほら立って」
なかなか止めてくれない。しゃがみこんだ俺の頭を優しく撫でる。
撫でられた手の感触に、迂闊にも感じてしまった。
「あっん…あ、だ…め」
「ん、今日なんか撫で心地いいね。撫でられるの気持ちいい?」
「んっ…やめ、触…んな」
「じゃあ早く立ちなよ」
立ち上がって、また適当に四種類選んでぶち込んだ。レジに行っても振動が止まらず、震える手でカゴをカウンターに置いた。
本当の戦いはここからだ
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リクエスト:遠隔操作 より
(続きます)
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