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脳裏にチラつく
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学校が終わり早足に仕事場へ向かう
ホストクラブの営業時間は大抵が夕方から
掃除やらグラスの汚れチェックやら、やることが沢山ある
そうして営業開始
「いらっしゃいませ」
この仕事を始めて1年ほど経つ
ありがたいことにお客様は右肩上がり
「ご指名ありがとうございます」
「友達からシンくん良いよってお勧めされて来ちゃった~!」
こうやってクチコミが広まって今に至る
今のところ生活費は自分で賄っていて学費は母親が払っている
「えー、本当?ありがとうございます」
ちなみにシンというのはオレの仕事中の名前
優真の真を音読みにしただけ
名前考えるの面倒だったし店長に任せたらそうなった
「またのご来店をお待ちしております」
にしても今日は仕事に身が入らなかった
いつもいつも脳裏にあいつがチラつく
気を紛らすためにいつもより多目に酒を飲んだがこれっぽっちも酔えなかった
「お先に失礼しまーす
お疲れさまでした」
「お疲れー」
店の裏口から出ると塚崎が出待ちしていた
「うち出待ち禁止なんだけど」
「大丈夫、ちゃんと許可取ってるから」
店の許可だけじゃなくオレの許可も取ってほしいね
にしても今日は少し飲み過ぎたかも、さっきまでは大丈夫だったのに気が緩んだからか酔いが回ってきた
「なんか…酔ってる?」
多少フラフラな足取りを塚崎が支えてくれた
「まあ、少しは」
ああ、頭がぼんやりしてきた
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