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⑥
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気づくとそこは自分の部屋であった。いつの間に気を失ったのだろうか。
覚えているのは、どろっとした粘着質のある感触だけ。気持ち悪い感覚だけ。
そういえば檜山はどうしたのだろう。気を失った高遠を運んでくることが出来たのは、あの状況では檜山だけである。
ベッドから降りようと身体を起こすと、自分が何も履いていないことに気がついた。下半身が露になっている。
え、嘘やろ……――
高遠の顔は一瞬にして真っ青になった。
何も履いていないということは脱いだということだ。しかし、高遠はずっと気を失っていたのだ。となると、脱がせたのは檜山しかいない。
最悪やん……――
すると、寝室の扉が開いて檜山が入ってきた。手に水が並々と入った洗面器を持っている。その中にはハンドタオルが浮かんでいた。
「……殺さへんよな?」
「なんでやねん」
檜山は苦笑いすると、ベッドの脇まで来て高遠に近づいた。
「顔を拭きに来ただけですよ」
そう言って、檜山はタオルを絞り水分をとると、高遠の頬にそっと触れた。
「……檜山先生、なんでパンツ脱がしたんですか」
「え……」
檜山は少し固まると、顔を背けてぼそっと呟いた。
「……――だって、高遠先生、イってパンツべたべたやったから」
「イっ――!?」
その衝撃はまるで頭を鈍器で強く殴られたようだった。くらくらする。
今なんて言った。自分がイった? イった!? ――
「待って……な、なんで僕がイって……まさか、檜山先生なんかして――」
「は!? な、別に何も……し、してないです! 高遠先生勝手にイったんです!」
檜山は手をただただ横に振った。
「嘘つくなや! 僕のパンツ返して!」
「いや、あのパンツ今洗濯してますから!」
檜山は高遠の暴れる手を押さえる。しかし、高遠も負けじと暴れる力を緩めない。
「え、ちょっ――」
「うわっ……!」
すると、勢い余って檜山が高遠を押し倒すように倒れてしまった。
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