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恋人自慢
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「…美味しい」
「やった!いっぱい食べてね」
「うん、…ありがと」
ゆっくりと結のペースでシチューが口の中へ運ばれる
「環ちゃんこの前想と水族館行ったんだってー」
そういえば、と思い出して話を振れば一瞬考えた結がはっとしたように顔を上げた
「…水族館、魚だ」
「そうそう!」
「……いいな」
「結も今度いくー?」
「鈴は魚すき?」
それって俺に合わせようとしてくれているのかな。
気にしなくていいのに。
でもやっぱりそういう気遣いは結の優しさが滲んでいて自然と頬が緩む
「うん好き!イルカショーとか凄いんだよー」
前に行った水族館を思い出しながら話していたら段々と行きたくなってきた
「今度の休み一緒に行こっか!」
「うん
着ていく服頑張って選ぶ」
「楽しみにしてる」
にこ。と笑って頭を撫でれば、恥ずかしそうにした
それを誤魔化すようにシチューを食べる姿を見て、頭の中はただ「可愛いな」という事しか考えられなかった
少しして食べ終わると出かける支度をする
小さくて柔らかい手をしっかりと握って家を出た。
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