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昨日のこと
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「いやさー森田くんがさ、収録中に俺の大ファンですみたいなこと言って盛り上がっただけだよ。」
「で?」
「え?それだけ!それだけ!俺はそれ聞いて嬉しかったし他には何も!」
また凌がじとりとこっちを見てくる。あー何でこういう所は鋭いのかね…
「で?お前はそれだけで仕事中ぼーっとしたりミスしたりするのか?」
「………いいえ。」
「だよな?はい、全て白状しろ。」
はあ、何で俺怒られてるんだ?
元はと言えばあいつがキスなんかするから!泣
「えと、収録は何事もなく終わったんだけど、その後楽屋でダラダラしてたら森田くんが来て…」
ふと、凌を見ると体からすごいイライラオーラが出てる。イケメンがガチギレすると怖いんだよなぁ。ってか何でこんなにキレてるんだよ!意味わからん。
「…それで?」
早く言えみたいに威圧してくる。さっきまで楽しかったのに〜全部森田くんのせいだ〜泣
「なんか、俺のこと恋愛的な意味で好きらしい。なんか抱きたいとか言われた…。ははは…。」
「…」
なんか言ってくれ〜鬼の形相でこっち見ないで〜
「…言われただけ?何かされたりしたの?俺、すごい心配なんだよね。お前自分のこと疎いし騙されたりしそうだから。…………俺リーダーだしそういうこと把握しとかないと。」
凌…。俺のこと心配してくれてるんだ…。
「あと最後にキスされた」
「は?」
…あれ、なんかさっきよりキレてないか?
「ふざけんな」
「いや、俺もびっくりしたよ?なんか言い返そうと思ったけど、あいつすぐ走り去っていったし、頭真っ白ーみたいな?そのせいでミスするし、ぼーっとしちゃうし、もう最悪ーって思ってるよ?」
「…」
何でそんなに怒ってるの?泣
「…これからは何かあってもミスしないように気をつけるし、だからさ…怖いから怒らないで欲しい。」
凌がはっと目を見開く。
「ごめん。お前に怒ってるんじゃないんだ。」
はぁーと長い溜息が聞こえる。
「…ORION人気が出てきて、今でこそ色んな番組に出させてもらってるけどやっぱりここが踏ん張り時だと思うんだよね。だからさ、ちょっとしたことでも…例えばスキャンダルとかもさ怖いんだよね。」
「うん。それは俺も分かってるよ。」
それは本当によく分かってる。だから隼人もすっごい好きな恋人いるのにデートとかいつも気を付けてるし、結婚はしてない。
「それなのにさ、その森田って奴は誰が見てるか分からない楽屋でそんなことして…危機感が足りないよ。だから、森田にキレてるんだ。」
「うん。そうだよね。」
確かに言われてみればそうだ。もし誰かに見られてたらと思うとぞっとする。噂になったりしたら他のメンバーにも影響が出るかもしれない…。
「俺ももうキスとかされないように気をつけるよ。森田くんにもあまり近づかないようにする。」
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