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許せない
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「そうしてくれ。」
また凌が溜息をつく。俺もっと凌を困らせないようにしゃきっとしないと。
「ここまでは仕事の話。本当はお前のこと心配してる。」
「え?」
「え?じゃないよ!長い付き合いなんだし当たり前だろ!プライベートは制限されるけど俺はお前はもっと楽しんでいいと思うよ。恋人も作っていいと思う。…ただ、森田は一方的過ぎる上にまず男だ。女はいいってわけじゃないけどお前の気持ち考えずに無理やりっていうのが許せない。」
「凌〜泣」
やっぱり凉は俺を分かってくれる最高のリーダーだ!
「また今度何かあったら絶対言えよ?まあ何も無いように絶対にあいつには近づくな。分かったな?」
「うん!」
その後少し世間話をしてお開きになった。
家に帰った後、俺はあることに気がついた。結局凌が何で森田くんのことで悩んでるって知ってるのか聞くの忘れたー!ってかあいつ絶対に覚えてたけど言わなかったんだ!
「くそ〜俺だけ全部はかされた〜」
今度会ったら絶対聞いてやる。
森田くんは俺に惚れさせてみせるって言ってたけど、まあ大丈夫だと思う。俺って自慢出来ないけど今までまともに恋愛してないし!もう会うこともないだろうし!
…この時の俺の安心は翌日すぐに覆される。
ーーー翌日ーーー
「西宮さん、おはようございます!」
「おはようございます。」
今日はロケに行ってからライブの打ち合わせだ。
「秋庭さん、次のクールのドラマ決まりました。今のクール始まったばかりですが、打ち合わせが来週から始まります。」
久しぶりのドラマかー。演技は少し苦手だしアイドルだと思われながらだから少しやりづらいんだよなー。
「分かりました。」
「ダブル主演で秋庭さんと森田拓海さんがタッグを組んで戦うアクションもので、……」
「はあー?」
「説明の途中なのですが、どうかしましたか?」
こんなことってある?昨日もう会わないだろうと思ってたのに…。
「いえ、有名俳優さんとダブル主演なんて緊張してしまって…ははは。」
「そうですか。細かいことは打ち合わせで話があると思うので、その時で大丈夫です。着きましたよ。」
「はい。」
…先が思いやられる…ドラマで共演なんてどうしても近づくしかないじゃないか…
でも、とりあえず隙を見せないようにしよう。で、みんなの前では流石に何もしてこないだろうし1人にならないようにしよう。うん、そうしよう。
…凌が知ったら面倒くさくなりそうだな…
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