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危なかった(凌side)
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ー凌sideー
部屋について朝日と話す。
前のように5人いつも一緒で仲良くとはいかないけど、俺たちが歩んできた道は間違いではない。なりたくてもなれない人がいる中で運が良い方だ。贅沢は言ってはいけない。
…少し暗い話になってしまったな。
よし!気分を変えよう。昔よくやってたみたいにくすぐってやる!
「「うわ!」」
じゃれ合っているとつい力が入ってしまい、朝日を押し倒してしまった。
……朝日の顔が目の前にある…俺が欲しくてたまらない人が無防備に見つめてくる…
…このままキスをして押さえ込んで…
…自分のものにしてしまいたい…
「…酔ったの?」
「っごめん!」
危なかった。こんなことしても朝日が傷つくだけだ。
朝日が怪しむようにこちらを見ている。
俺は取り繕うように昨日の話をすることにした。
「あと最後にキスされた」
小さな声でぼそっと朝日が言う。
「は?…ふざけんな」
自分のことを軽く考えている朝日だからしつこく(もちろんリーダーとして心配してる程で)聞いたらこれだ。
っふざけんな!
どうせ朝日の顔に一目惚れして我慢できなかったんだろう。朝日の気持ちも考えずになんて事してくれてんだ。今までこんな事がないように守ってきたのに。
「…怖いから怒らないで欲しい…。」
分かってる。これは八つ当たりだ。無理やりキスした森田は当然むかつくが、俺は告白する勇気もない俺自身に1番むかついてる。突然現れた俳優なんかに朝日を奪われてたまるか!俺のガードが甘かった…!
この時の俺は、何故だか森田とかいう俳優に朝日を取られてしまうんじゃないかという危機感を覚えていた…
「ごめん。お前に怒ってるんじゃないんだ。」
少し頭を冷やそう。
長く溜息をつくと朝日が何故か思いつめたような顔をする。
…いや、お前は悪くない。
…可愛さ余って憎さ百倍ではあるが…
その後、仕事上での立場と俺が個人的に心配していることを伝えて朝日も理解してくれたようだ。森田には近づかないように気をつけてくれるみたいだし、フィールドがちがうんだ。もう会うこともないだろう。
……告白する勇気が欲しい…
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