アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
現場2
-
「お疲れ様でーす。」
収録も無事終わり、その日のゲストであるお笑い芸人の宮下大介さんが帰ろうとする。
宮下さんは人気の芸人さんで、最近あの森田出版社から本を出したことでも話題になっている。
朝日の大好きな小説家である『ハルキ』も同じ森田出版社なので、ハルキさんのことが聞けるのではないかと前からワクワクしていた。
あいつの家でもあるってことは今は忘れよう。
あいつに聞けばいいだろうと思うかもしれないが、変な質問して恩を売るのは御免だ。
「あ、宮下さん!」
「はい、何ですか?」
「あの、『ハルキ』さんって知ってますか?」
俺は大好きな小説家である『ハルキ』のことを話せるんじゃないかと思ってさっそく話しかけてみた。
「もちろん知ってるよ!、、もしかして秋庭さんも?」
「そうなんです!俺の周りの人達、本読まない人が多いからそういう話出来なくて、、、。」
「そうなんですね。そうだ!この後時間あります?俺も朝日さんと話してみたいです!」
やった!勇気出して話しかけて良かった!
収録でもこの人と気が合いそうだなと思ったから、友達になれたら嬉しいな。
西宮さんに個室のある店を予約してもらってそこで飲むことになった。
最近飲み歩いてますね。って西宮さんに言われたけど、昨日のはカウントに入れないでほしいよ、、、。
「へー。そんなに『ハルキ』さんが好きなんか!いやぁーわかるわかる〜。あの文体惚れるしかないわ〜。」
お酒も入り、話をしてるうちにだいぶ打ち解けてきた。お互いの呼び方も秋庭さんから朝日ちゃん、宮下さんから大ちゃんと変化した。
大ちゃんは小さい頃転校が多かったらしく酔っ払うと色んな方言?が混じっていてかわいい。
イケメンで話も上手いしモテるんだろうなー。
「『ハルキ』さんってどんな人なんだろ〜。顔も公開してないしいろいろ謎だよね。まあ、そこも他の人とは違くていいなぁって思う!」
「朝日ちゃんはハルキってどんな人と思う?」
「あ、出版社同じだしもしかして大ちゃんは顔見たことあるの?うーん、そーだな、背が高くてー男らしくてーなんか少しエロそう。」
笑いながら言う朝日もだいぶ酔っ払ってきた。
「あるよー!いやぁその通りなんよ!!!顔見てマジで惚れた、、、うーん、もう朝日ちゃんには言っちゃおうかな。」
「何?」
大ちゃんが急に真剣な顔をする。
「俺さ、ゲイなんだよね。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
35 / 60