アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3話(4/10)
-
「奏ぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!てめー俺の部屋のドアに何勝手に貼り付けてんだよ!!」
金髪で茶色い目。
ピアスも両耳に2個以上つけて首や指にもセンスのいいアクセサリーの数々。
いかにも不良ですというオーラが全身から醸し出されていて今にも殴りかかってきそうなその手には、「ただ今AV鑑賞中」と書かれた紙が一枚。
「流好きじゃん、AV。昨日だって見てたよね。あんあん聞こえて廊下うるさかったなー」
「だれがあんなもん見るかよ!でたらめ言ってんじゃねーぞ!!!」
まさか奏がやったのか……?
それにしたって中々痛い虐めだ。
握り締められた紙が奏に向けて投げられるが、それをキャッチし投げ返せば見事顔にヒット。
その瞬間、二人は睨み合い間には火花が散っているように見える。
どうしていいか分からずあたふたする中、日常茶飯事なのか慶一は特に干渉せずダークブラウンの毛を揺らしマイペースにコーヒーを飲んでいた。
「千尋くん、あの金髪は宮下流。君と同じ一年だから気が合うと思うよ」
とても合うような気は感じられない。
「あの、大丈夫なんですか?あの二人……」
「うん。いつもあんな感じだから大丈夫。ここで相手に怪我なんかさせたら罰則があるからお互いに手は出さないよ」
「罰則なんてあるんですか!?」
「もちろん。一週間どんな時間でも皆の雑用係として働くんだよ」
どんな時間、という事は頼まれたら真夜中でもやらなきゃいけない…という事か。
確かにそれは嫌だ。
しかもあの二人の場合、嫌っている相手に何をしていいとなると、どんな屈辱的な事を言われるか分からない。
しかし手を出しちゃいけないからって、床で擽り合って喧嘩する辺り案外仲はいいのかもしれないけれど。
(俺も罰則には気をつけないとな)
「さてと。紹介も済んだし千尋くん、僕の部屋に行こうか」
「何しに行くんですか?」
「一番大切な話だよ。君の身体のことだからね」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 47