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6話(3/6)
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「で、なんであん時トイレでシコってたんだよ」
聞かれるとは思ったが、ストレートで来るとは案外デリカシーが無い奴だ。
病気といっても信じては貰えなさそうなので、
「グ…グラビア思い出したら勃っちやったから抜いてた」
と、嘘を一発。
ちなみに千尋はグラビアで勃った事も見たことも興味もない。
「あー…あるよな、俺もたまにあるぜ」
「だ、だよなー」
バレなかった。
むしろ共感された。
騙しているのは心苦しいがとりあえず難は逃れたようだ。
「つーかお前ってヤる時ケツも弄るんだな」
「いやあれはたまに!たまにだけ!……でもお前だってそれ言ったら何で触ってきたんだよ」
「あれはお前がヤりにくそうにしてたから手伝ってやろうと思って」
「やっぱお前ホモじゃねーの?」
「違う!俺は……どうした?」
胸元を押さえ、苦しげに顔を歪めるその姿に流は不安げな声を出す。
最悪だ。
あの時と同じ…何でこうも一度ならず二度までも他人の目の前でタイミングよく発作が起きるのだろう。
しかも他人でも今さっき友人になった相手の前で。
(発作があったら遠慮なくって言ってたけど)
慶一の所へ行くという事はヤって下さいという事。
治療と分かっていてもやはりこればかりは遠慮してしまう。
「おい……」
「何でもないから、き…気にしなくて」
「明らかに何でもなくねーだろ!」
「だからっ!本当何でもないんだって」
流の手を自分の股間に押し当てる。
好きでこんな事したわけじゃない。
1番手っ取り早く状況を説明したかっただけ。
勃起したそこに驚く反応をし、慌てていた流だったが直ぐに状況を理解したらしく「悪い」と謝った。
「……男って大変だよな」
「そーゆー事だからオレ部屋に、わっ!」
強引に腕を引っ張られ、荷物のようにベッドに放り投げられる。
何するんだ。
抗議の声を出そうとした千尋だったが、覆いかぶさるように自分を見下ろす流に思考が一瞬停止した。
「……何してんだよ」
「嫌だったら殴っていいから」
「へ?いや、なにいって…!!」
そういうと流は千尋のベルトを器用に外し始めた。
止めようと手を伸ばすが、発作中のせいで力が入らず、掴むのが精一杯。
下半身に風を感じ、ハッと見れば下着と一緒にズボンがベッドの下に投げられた。
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