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赤と白 弐
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「もー、折角お前についてってやってんだからさー、むしろ感謝して欲しいくらいなんだよねー。
寧ろこういうのやりたくない方だし」
そんな会話を見守っているものが、一人。
暗闇の中、微笑みながら赤汰を見つめていた。
__電気代が無駄になりそうだなぁ、ぼっくんもお困りだね。
まぁ、ぼっくんが困るの面白いからいいんだけど、問題は赤汰だなぁ。
僕らの電気代から抜かれちゃうから、できれば会話は短めにしてほしいんだよなぁ。
まぁ、今言っちゃいけないか、赤汰拗ねちゃうし。
__終わんの待たないとなぁ、もう。
はぁ、とため息をついた。
赤汰を幼いころから、この人間は知っているのである。
だから、ここに入ったのを、後悔している、ということも知っていた。
「__え?
そんなことより?
__えー、名前を聞けって?
なんで?
俺ヤダからね?
だって俺人見知りだもん!
__『嘘コケっ』なんて言うなよぉ、俺と結構長いよね、仲。
__話そらすなって、ひっどいなぁ、もう!
俺もう疲れちゃったの、だってこいつら全然見つかんないんだよ?
っていうか、探してた途中でこの人たちの上司みたいな感じの人に会っちゃったんだかんね?!
__え?
どこでって、ラブホ。
うん、上司二人、男。
なんか、片っ方の奴が、『宗ちゃん、今日は上に乗って良い?』って訊いてた」
赤汰の足元のものが、びくりと震えた。
今度は赤汰が気付かないようだったから、仕方なくなく連れ添いはしゃがみ込み、静止を促した。
「静かにね。
赤汰の電話が長くなると、困るから。
…赤汰、優しいからね」
またそれは、動かなくなった。
それにほっとして、男は立ち上がった。
なぜ男と分かったのか、というと、その声が青年の、若々しいイケボだったからである。
世の中両声類という、男性の声が出せる女性やその逆の人間もいるようだ。
が、立ち上がった時にライトが丁度差し込んで見えた姿は、完全に男のものであった。
__それにしても、ラブホラブホって。
そんなに話したら、行ったのがバレちゃうじゃないか。
それとも、ぼっくんにバラしたうえで、あえてこの関係を保とうとしてるのかな?
それとも、そんなに、要求不満、なのかな?
あああ、あんなに激しく犯したっていうのに、それでも足りないの?
そっか、犯されたいんじゃないのか、犯したいのか、俺の事。
ヤったっていっても、犯されただけだもんね。
赤汰はどってかっていうとSっ気が強いもんなぁ。
それに体力もあるし。
っていうことは、今日もまた、これからヤっちゃったり…?
じゃあ、今日はどんなプレイなのかな?
アナルビーズ何個入るかとか、いろいろ。
ああ、考えただけで顔紅くなっちゃうな。
もう、赤汰がこんな風にしたんだから、責任取って犯してよねっ!!
足元のそれは、体をくねくねと動かす連れ合いに対しても、恐怖の感情を抱き、体をまた、震わせるのであった。
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