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「これ……」
『俺が教えた』
「トール、お前、文字が書けたのか」
『悪用されたら困るから、他の奴には言うなよ』
ニヤリと笑うとリオンも同じような笑みを浮かべていた。絶対こいつ、変な事考えてる。
「ありがとうな、レオ。俺もお前が大好きだ。お前が良いなら、俺の妻になってくれ」
「つ、妻!? ちょっ、リオン!」
「返事は、はいしか受け付けねぇからな!」
抱き着いてくるリオンに、レオは顔を真っ赤にしてる。まぁ、獣国では、人間との結婚が認められてるらしいし、フォン村は特にその傾向が強い。2人の仲を考えれば、意思疎通できた時点でこうなるのは目に見えていた。
良かった良かったと安心してると、ツンと後ろか
触手でつつかれた。
「あ?」
「教えないんじゃなかったのか?」
『俺もそのつもりだったよ。けど、昨日レオの本心を聞いて考えを改めた』
それに、この2人なら大丈夫だろう。漠然だけど、そんな確かな確信が俺の中に生まれていた。
教えて良かった。本当に心からそう思った。
「トール」
「あ?」
「俺にはないのか?」
『なにが?』
「手紙だ」
「……」
一瞬、言葉が詰まった。これを渡せば、何かが変わってしまうだろ。けど、このままっていうのも、きっと駄目なんだ。
『あるぜ』
決心と共に手紙を渡す。化け物は、目を通していくうちに、目を丸くして、少し不機嫌そうなそうで手紙を閉じる。
手紙には、探しに来てくれた感謝と何故屋敷から抜け出そうとするのか、あと、脱走は、お前達から離れたいが為に起こしているものじゃないということを書いた。
「トール」
『なんだ?』
「お前にとって、俺はなんだ?」
ーーー
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