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霧島彼方
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相手の目をしっかり見ると
殺気溢れたその瞳がキラキラと輝い見えて
より興奮が増してつい笑ってしまう
「気づいてないようだから教えてやるよ、俺が3区代表、霧島彼方だ。覚えとけだぁほ」
右にストレートを入れると後によろめき
うわあ、と情けない声でうずくまった
あぁ、だせぇな
こんなもんで強がりやがって
それを見たそいつの部下が順をおって
前後左右から飛び出し殴り掛かってくる
左からバットを振り下ろしてくるがそれをかわしたが
休むことなく後ろから拳が飛んでくる
一歩後ろへ後ずさると思いっきり足を回し
そいつを蹴り飛ばす。急所あたったかなこりゃ
動かなくなってしまう
バット男は体制を整え構えると
乱雑にバットを振り回すものだから
新入りにぶつかり倒れ込んだ
「いっっ…たぁ…くぅ…霧島さん!気にしないでそっち集中してください!」
「っ…大丈夫か!芳川!」
咄嗟に芳川の方を見て叫ぶが
相手は心配する暇も与えてくれないようだ
「よそ見してんじゃねぇ!!」
右から来たオールバックの男と、バット男が
走って彼方に襲いかかる
バット男の攻撃は避けることは出来たが
流石にオールバックを同時に
避けることはできなかった
口の中に鉄の味が広がると殴られた新入りを横目に
その味がどんどん殺意を追い立てた
オールバックを気絶させ、バット男を顔がグチャグチャになるまで殴った。
今まで煽っていたいきがり男が立ち上がると思うと
まだやる気だったのでみぞおちに一発殴り
気絶させた。心底雑魚だと思った。
そいつの顔を靴でガンガン押しつぶすが
相手は気絶してるため何も言わない
「霧島さん…やりすぎですって…」
「るさい…こいつは悪いやつだからこうなって当然だ」
「そんなにやったら死んじまうっす…」
彼方を抑えるように手を引っ張っるが聞かない
「かな、帰るよ」
優しめの声か聞こえてきて声の方を
見つめるとその正体は鶴飼さんだった
今まで俺らが言っても聞く耳も持たなかった
霧島さんもその声にすっかり蹴るのをやめるものだから
驚きが隠せなかった
「帰るよ?」
「うん…」
さっきまでの霧島さんが嘘みたいに代わり、
大人しく鶴飼さんの言われた通りについて行く
ところを見ると、やっぱりすげぇ、そう思った
「鶴飼さんすげーっすねやっぱ」
「何年一緒にいると思ってんのよ〜w w w」
「そうっすよねw w w」
さっきの先輩からは想像出来ないほど
穏やかな表情になり、焦りからくる
冷や汗もいつの間にか止まっていた
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