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仕返し
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「お前…本気でやんの?」
「あぁ、うん。やる」
その言葉にはぁ。とため息をつく
もちろん輝自身もあんだけ執着していた先生に対して
そんなことをするなんて言うとは思わなく
目を丸くし驚いていた。
俺と関わる限りは悩み事が増えるだろうなと
自覚だけはしていた
少し心の中で哀れむ、心中察するよ…
わかっててやるなら尚更タチが悪い
「程々にな」
「んー」
適当に返事して蛇口を捻る
池羽のイタズラは止まらなかったのだ
恐らく俺が授業にちゃんと出ない限り続く
それは前々から輝に忠告されてた事だから仕方ない
そんな事俺には関係ない
だが、流石に我慢の限界だった
イタズラの犯人が分かったからには
やり返すほか方法はない。
薄々気づいてはいたのだ、池羽の仕業だと
言うことはプリントの時点で嫌でもわかる
「お、霧島、掃除なんてしてるんだ?偉い偉い。」
こいつだ…こいつのせいで…
池羽は呑気にニコニコ笑いながら
俺の頭を撫で始める
情なんて何も無い、怒りに身を委ねる
早くやってしまえっていう感情が
俺の手加減という言葉を濁らさせた
水をたっぷり入れた鉄バケツを
思いっきり池羽にぶっかけでそのまま
バケツで力ずよく殴る。
筋肉質で少し体が頑丈だから、石頭だからなんてのも通用しないだろうという程の威力だ。
これは池羽でもダメージは大きいだろう
バケツすら形も残っていなく変形してしまうのだから。
流石に立つのもやっとな感じで少しふらついてはいたが
何も言わず俯きながらただ無言だった。
「…悪く思うなよ、自業自得だ…」
グーの音も出さず黙りこくるものだから調子が狂う
なんでだよ、なんかいえや…
そう思いながらも
見つかったら面倒だなんて言い訳して
その場を離れていった
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