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1人で大騒ぎ
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はっと目が覚める
周りを見渡してみても誰もいない。
人がいないことに何故かホッとして
大人っぽい部屋…なんて呟く
いや!同じ反応すんじゃねぇ。
前も言った気がする…
それより状況整理しないと頭がパンクする
昨日は先生の家で泊まることになって
それで…
そうだ昨日…
昨日…?
俺…先生に…
「うわあああ!」
大袈裟かもしれないけどそれどころじゃない
昨日のことが嫌ってほど蘇ってくる
好きなんて言ってしまったことを後悔した
熱だったからと言ってあれはダメだよバカ
どんだけ弱ってんだよ!
いや…弱ると人肌恋しいもんな…
違う!そういう問題じゃない
もう昨日の羞恥を考えただけで頭が沸騰しそうだ
「彼方、起きたのー?」
先生が寝室に入ってくる。
昨日と同じシチュエーションだな…
作者ネタ切れか?
おいおい勘弁してくれよ…
このドキドキを止めてくれまじで
エンドレスだぞ?本当に
アオ〇ルすげーな。つか少女漫画の主人公
尊敬する…俺はとてもじゃないけど
こんなの耐えきれない。
いろんな人がアニメを再生する度
マンガ読むたび主人公ドキドキしなきゃ
いけねーんだろ?
とてもじゃないけど心臓発作で死ねる
自信しかない。
「彼方?」
「へっ?あ…おぅ…はよ…」
「おはよ」
いつもと変わらない…先生だ…
俺の考えすぎだったのかな…
あれ、もしかして昨日のは夢?
俺妄想しすぎた?少女漫画読みすぎ?
それだったら俺本当に…キモいぞ…
なんて頭の中でぐるぐると迷走する
めちゃくちゃだ。どうしてくれんの…
「…」
「…?」
俺は布団の上で体育座りして
壁によしかかってた。
後にクッションがあるから背中は痛くない
その横に先生がベットに腰をかけ
布団に手をかける
なにか話しかけるわけでもなく
じっっと見つめたまま何も言わない
「なんだよ…」
「いや…?」
いや、じゃねぇよ。なんなんだよ!
あ…なに?恵先生(表)じゃなくて池羽様(裏)の時は
コミュ障的なあれですか?…
つくづくめんどくさい野郎だ…
「はぁ…んだよ、もう」
相変わらずじっと見てくるし、
目は座ってて完全にプライベートモード。
こうなっちゃうと何しても俺にはどうもできない
諦めて目をそらそうとした時
「好き」
「は!?」
慌てて声を荒らげた
その声と同時にカーテンがふわっと揺れた気がする
「うるさい、声でかい」
「す、すま…って、違う!なんで!」
「だから好きって」
「俺を?」
「ん。」
「なんで!?」
俺の質問攻めに驚いたのか大して変わらない
その表情のまま少し目を見開いて
俺の顔をつまんで唇が鳥のくちばしみたいに
むにゅっとなる。
「しぇ…んせぇ、いひゃい…」
「彼方が先に告白したんだろ?」
「こくひゃく…?」
昨日のが夢じゃなかった事が
分かると死ぬかと思うほど顔が沸騰しそうに
なって、いや、もう死んだ。
返事がないただの屍のようだ_▼
というテロップが出てくるのだろう。
間違いなく
「照れすぎ、かぁーいい」
「う、うるひゃ…さい!」
ばっと先生の手を取って
布団の中に潜った。
くそ、なんでこんなやつ好きになったんだろう
余裕ないの俺ばっかじゃん…
俺ばっか…こんな動揺してんのかよ?
そう思うとなんだか寂しい気持ちがした
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