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晩餐会の前
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今夜は晩餐だなんて言い出したお義母さんは
使用人さんと一緒に晩御飯を作り始めたようだ
どうやらお義母さんは元々そっち系の趣味があったらしく
俺らの交際を話した時は大興奮だった。
むしろ食いついてくるほどだ、
もうやったの?とか、デート行ったの?とか
それはもう、ハードな話まで永遠と…
でもなんだかどんな話でもこんなに
暖かい団欒は初めて…いや、したことはあったかもしれないが残念ながら覚えてないので
初めてに近いだろう。
すごく楽しかった、こんなに家族って暖かいのだな
って思って仕方なかった。
「ええ!もしかして彼方くんって3区代表の霧島くん!?!?」
「まぁ…そうですが…」
…耳を疑う。お義母さん…どこまで知ってんだ
「いやぁん♡会ってみたかったのよねぇ〜!んもー!恵、やるじゃないっ!」
「母さん落ち着いて、」
「代表って言うくらいだから感じ悪いかと思ったら、礼儀正しくて優しい好青年じゃないの〜、そんな人が恵の彼女なんて、母さん安心しちゃう〜」
何も言えず苦笑いで話を聞いていた
どういう事だよ先生、おれ…そんな有名だっけ?
なんでこんな町外れた所まで知られてんの?
目で訴えると気づいたように笑いかける
「あぁ、彼方。うちの母親は瀬口グループの団長、本田連盟と同盟組んでんだよ」
顎が外れるかと思った瀬口と言えば関東の総戦力
本田と手を組んでるの理由は、目的が同じだから
なんて聞いたことがある
むしろ瀬口さんと、本田さんが居ないと
よくない奴らが問題起こしまくりだからか、
日本にはすごい影響力だった。
本田の先輩が、瀬口さん、みたいな…
ん?説明が下手だ、
とにかくすごい人だった
って、俺そんな人前にして挨拶もしてないとか…
流石に殺される…輝に
「…第3区代表霧島彼方、京都、大阪、奈良の頭やってます。いづれ四国を団体にして、まとめていく予定です。この度、瀬口グループさんだとは知らずに挨拶もなく大変無礼を…お許しください」
「やだ〜、いいのよ、肩苦しいのは♡もう家族でしょっ」
おちゃめな方だ
輝に怒られるな…事前に確認しろって
お説教コース決定だ
はぁ、とため息ついて出されたコーヒーを飲み干した
「最近いざこざ酷くて…彼方も学校に支障が出るから本田に相談しようと思ってて」
「あら、そうなの?今日本田くんいらっしゃるわよ」
「あぁ、知ってる」
「なら話は早いわねっ今日は晩餐会よ〜!ビールとワイン持ってくるわね〜!」
本田さんが来る?偉大当主が集まる晩餐会…?
おいおい待てよ、もしかして俺は…
いきなりトップ二人に会うってことだろ…?
どんどん血の気が下がっていく気がした
輝の大切さが身にしみて感じ牧浦が恋しい
牧浦ぁ…助けてぇ…輝に怒られる…しんだあああ
彼方人生初にして死を悟す。
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