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「さくら、お前最近色っぽくなってきたな」
夜、初めてアパートで2人きりになった時だった
「なぁ、いいだろ?」
ハイジは僕に体を求める
「…なにいってんの」
「マジ、やべー」
「…やだ」
「”やだ”って何だよ、オレの事好きだろ?」
ハイジの台詞に気恥ずかしくなる
玄関からほど近い廊下で、僕はハイジに押し倒された
ハイジの力は強くて、ハイジの片腕だけで僕の両手の自由は奪われた
もう片方の腕でハイジはシャツを脱ぎ、タンクトップ姿になる
……!!
ハイジの左の二の腕に、アゲハ蝶の入れ墨…
「やめてよ!」
僕は本気で抵抗した
…アゲハ……
「どうしたんだよ…?」
びっくりしたハイジは、力を少し緩める
僕はそのアゲハ蝶を引っ掻いた
「いてっ…」
「何でこんなもの!」
「…いてーよ、何だよ」
爪痕で、アゲハ蝶が描かれた所の皮膚が少し盛り上がる
「どうしたんだよさくら」
錯乱した僕を、ハイジは押さえつける
僕の心は怒りで煮えたぎっていた
「何でアゲハなんか…」
「アゲハがどうしたんだよ」
「何でみんなアゲハなんだよ!」
心が爆発した
涙なんて止まらなかった
「何があったんだよ、さくら」
暴れる僕を、ハイジは正面から抱きしめた
「いてっ、かみつくなよ、いてーよ…」
アゲハなんていなくなればいい…
それでもハイジは僕をしっかりと抱きしめてくれた…
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