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始めようスクールアイドル!
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涼乃side
「そうだ!スクールアイドルやろう!」
「…は?」
俺がいきなりそんな事を言うものだから、目の前の友人…朱琉は意味が分からない、という反応を見せた。
まぁまぁ。いきなり友人が突拍子も無い事を言い出したらそんな反応になるでしょう!
急にスクールアイドルをやろうなんて、思い付いた理由は特には無い!
そういえば最近流行ってるな~うちの学校ならワンチャンあるかもな~あ!やればいいじゃん!的な?
「お前はまた…何で急にそんな事思いついたのさ」
「特にない!」「だと思ったね!」
おお流石俺の高校入って最初の友達!何でもお見通しみたい。
「え~だって楽しそうじゃん~スクールアイドル」
「あのなぁ!」
俺のあまりにも馬鹿らしく、適当すぎる発言に痺れを切らせたのか、朱琉はバンッ!と机を叩いた。
あー…この流れは…
「スクールアイドルやりたいって言ってるけど、スクールアイドルって色々とやることあるだろ?まずメンバーは?作詞・作曲は?ダンスは?衣装は???初心者のお前にできるのか?そんな軽い気持ちで物事をやろうとする癖そろそろ治せって。そもそも…」
はい出ました朱琉のマシンガンお説教ターイム 。
こうなると挟む口もなくなっちゃうんだよね。
原因俺だから最後までちゃんと聞いたよ。
2、3分ずっと喋り続けるんだもん。朱琉ってある意味すごいよ。
でもね俺、朱琉の話聞いてて逆にわくわくしてきちゃった!
これからメンバー集めて、曲作れる人探して、自分達で作詞とか振り付け考えたりして…
初心者の俺だからこそ、やりたくなってきちゃった!
だって、最初から何もない状態から何かを始めるっておもしろそうじゃん!
「…って訳だけど分かった?お前には…「まずやってみなきゃ!」」
「最初からできないって決め付けるよりもまずやってみなきゃ!」
いつもはここで俺が折れているけど、珍しく反論したからか朱琉は目を丸くしている。
そして、暫く二人の間に沈黙が流れ、ようやく落ち着きを取り戻した朱琉が小さく溜め息をついた。
「はぁ…お前らしい。分かった。勝手にすr…」
朱琉の「分かった」という言葉を聞いた瞬間、俺は朱琉の手を引いて走り出した。
「お、おい!俺は関係無いだろうが!」
あ。ホントだ。まいっか!朱琉も一緒にやってもらっちゃえ!
「朱琉も参加してくれるでしょ?スクールアイドル!」
「はぁ!?おまっ…はぁぁぁぁぁぁ!?」
これが、俺と朱琉の大きな転機の始まりだね。
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