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Ωの価値-8
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男はもう一度引っ張って、乱暴にプロテクターを外そうとする。
「っぇう!…けほっ、ぐぅ……!」
あちこちに振り回され、息ができない。
外れるわけが無いだろう…!
これはαの牙からうなじを守るためのものだ、そう簡単には外れない。
………それでも、本気の目をした男が怖くてたまらない。
例え男だろうが力のないΩにとって唯一、身を守れるものがこのプロテクターなのだ。
それを触られることの意味は、言わなくてもわかるだろう。
「ちっ、無理か……まぁいい、穴さえあればヤれるしな」
「げほっげほっ……!いや、です……助けて、かなで…さ、ま」
歯が噛み合わない。
大声を出そうにも、恐怖で引きつった喉は言うことを聞かず、いつも私を助けてくれた大切な人の名前すら満足に呼べない。
助けて……
嫌だ、触れてほしくない。
本当に触れてほしいのは奏様だけなのに。
「かなで、さまぁ……助けて、下さいっ!」
必死に藻掻く。
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