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大神 奏-3 (Side 翔)
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その時、目の前に影ができた。
「かな、で!……ぐ、こいつじゃ、ない」
そこには苦しそうに息をする秋様がいた。
「く、はぁっ!……げほっげほ……うぇ……」
秋様が弁明した途端、威嚇フェロモンが霧散した。
「そうだったのか?それならそうと言えばよかっただろう、危うく噛み殺すところだった」
………誰か、ツッコんでくれ……!
まさか自分のフェロモンの濃さに自覚がないとか?!
「はぁ、はぁ………喋れるわけ無いだろ、本気で噛み殺そうとしてたくせに……!」
ボスが言っていた噛み殺すの意味を身を持って体験した俺は息も絶え絶えだった。
思わず文句を言うとニヤリと奏が笑う。
「これで気絶しないとは、お前は秋には及ばずとも上位のαだな。………澪を助けてくれたんだろう?でなければ夏たちがここにいることを許すはずがない。礼を言う」
よくもまぁぬけぬけと!
イライラするがボスと蓮はクスクスと笑っている。
って言うか、ここにいる皆………俺よりも年下なんだよな?
あれ?実は皆30過ぎたおっさんとか?
………そんなわけ無いか。
俺だけが軽くあしらわれて………年下の癖に、態度はご立派だ。
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